第5話

ヒューストン郊外の戦いから3日後

ついにこの廃村にも敵がやって来た。

アメリカ軍は廃村の半径25キロの範囲をp40ウォーホーク戦闘機2機で警戒させた。

『こちら1番機。防衛ラインから20キロの地点にて、敵の大部隊発見!敵は1個旅団程度と思われる!』


『了解。弾着観測を頼む。』


『了解。』


『榴弾砲射準備!』

榴弾が装填され、一斉に角度を取り始める。


『1番から10番まで射撃準備完了!いつでも撃てます!』


『1番から10番は3秒間隔で撃ち方始め!』


『ドォン』と榴弾砲が3秒ごとにひを吹く。


『弾着まで約10秒。』


『弾着!命中2。至近弾2。遠弾6。要修正。』


『了解。修正射。撃て!』

榴弾砲によ射撃は、廃村から3キロの地点まで続いた。


『敵部隊視認!』


『迫撃砲撃ち方始め!』

ポンと言う音と共にM260ミリ迫撃砲の砲弾が発射される。

迫撃砲の発射速度は早く3秒ごとに砲弾を発射しているため、弾着地点は土ぼこりでなにも見えなくなった。しかし喜びもつかの間土ぼこりの中から悠々とでてきた。距離は、もう1000メートルほどた。

『撃て!撃ちまくれ!』

機関銃が火を吹き、歩兵もBARやM1ガーランドを撃ちまくる。

M3スチュアート軽戦車が37ミリ砲で攻撃を始める。弾種は榴弾だ。戦車の攻撃で将兵は、勢いずいたが、しかし次の瞬間今までと比較できないくらいのレーザー光線がとんできてM3スチュアート軽戦車に命中し、大爆発を起こして、砲塔が空高く飛び上がった。

『なんだ今の攻撃は!』


『戦車が1撃で吹っ飛んだぞ。』

兵士達が動揺し始める。

すると1人の兵士が

『俺はまだ死にたくない!』

そう言うと1人が敵前逃亡した。

すると運悪く、小ぶりレーザー光線が飛んできて命中しその兵士の体は跡形も無くきえた。

廃村指揮を取っている指揮官が言った。

『諸君何の為に戦っている?祖国を守る為であろう。ならば祖国への忠誠を行動で示せ。

我らの先祖が開拓して手に入れた土地をなんとしてでも守るのだ!この大地を敵の血で染め上げ、祖国への忠誠とし、最後の1兵になろうとも死守するのだ!合衆国万歳!合衆国に栄光あれ!さぁ諸君敵は皆殺しだ!1人たりとも生きて返すな!合衆国に喧嘩を売った事を後悔させてやれ!』


『『『敵は皆殺しだ!撃ちまくれ!ウォォォ』』』

指揮官の演説によって鼓舞され、戦意取り戻した。

さっきよりも弾幕が厚くなった。

敵との距離が200メートルほどになった。


『総員着剣せよ!』

敵のレーザーの弾幕やってきた。

この弾幕で100名ほど戦死した。

しかし敵は数え切れるほどの人数しか、いない。

敵との距離が20メートルを切ったところで一斉に手榴弾を投げ、爆発した直後、指揮官とアメリカの国旗を持った兵士が先頭に立ち、拳銃片手に持った指揮官が笛を吹いた。

『総員突撃!合衆国万歳!!!』

生き残っていた全ての兵士が塹壕から飛び出し、敵に突撃した。

『ワァァァ』と兵士が怒声をあげながら突撃して行った。

流石にこれに恐れをなした敵はレーザーを撃ちながら後退していったが、突撃した兵士によって倒された後滅多刺しにされた。

廃村における防衛戦は大勢の戦死者出しながらも、防衛に成功した。

すると指揮官が叫んだ。

『我々の勝利だ!合衆国万歳!!!』

兵士は口々に『万歳!』と叫んび初めての勝利を喜んだ。廃村には、星条旗がたなびき、

兵士の持っていた星条旗は敵の兵士の血で染まっていた。まさしく演説のとおり、敵の血で、旗をそめあげたのだ。この戦いは後世に語り継がれるだろう。しかし、これは異世界との戦争の序章に過ぎない。戦争は始まったばかりなのだ。これから、よりもっと悲惨な戦いが始まる。



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