第15話 新たな想い人

翌日の朝。龍二は昨日の夜にエロサイトで無事処理したので、何事もなく起きれた。

二人は朝飯を食べ、学校に向かった。


「お早う、龍ちゃん。」

「お、おう。」

いつものように机に乗り、太ももを強調するように脚を動かした。

はぁ、龍二はため息をして、

(現実でもしてー。)

龍二は苦悩した。

「お、降りろよ。」

おどおどしながら言った。

「やだーっ。何?机に座っていると、都合でも悪いの?」

葵はニヤニヤしながら言った。

(くっ。)

と思いなごらも、龍二はチラチラと葵の太ももを見た。

昼休み。晴美が来た。


「晴美。」

「ど、どうかしましたか?」

「会いたかった。」

「そ、そうですか。それは、良かったです。」

晴美は龍二のいつもと違う行動に少々困惑した。

二人はご飯を食べながら、龍二は携帯をいじっていた。そして、晴美にLineが来た。

(誰から?ん?主人から?何々?

{葵ちゃんと居ると、気が持たない)

・・・。)

晴美は暫く黙っていた。

二人は飯を終え、重箱を片付けた。

「今日は、もう少しだけいますね。あ・・・お兄様。」

「ふ~ん。別に構わんが。」

龍二は淡々と言ったが、内心は、

(やたーっ。助かる~。)

と思っていた。


そして、放課後。部活の時間。部活のする所まで葵は付いて行った後、龍二は部活に向かった。

龍二の所属している部活は男子バレー部である。

そして、男子バレー部員は10人しか居なく、1チームしか作れないので、試合の時は女子バレー部と一緒に練習する。

しかも男子バレー部は弱い。

普段運動が少し苦手な龍二であるが、頑張った成果もありバレーはそこそこ出来る。一応、弱小男子バレー部のぎりぎりレギュラーには入っている。

わざわざ少し運動音痴な龍二がバレー部に所属したのか。

それは、女子バレー部のあのパッツンとしたユニフォームが好きだからである。

龍二は少しスケベなのだ。


一方、女子バレー部は強く、人数も多く、2チーム作れるほどである。そんな中、女子バレー部のエース高校2年の峰岸裕子は美人で寡黙で、昔から少し近寄りがたそうな性格なのだが、龍二は気にせず優しく接していたので、裕子は龍二に密かに好意を寄せていた。

彼女は時々、龍二の方を見ていた。

「裕子パス!」

「えっ?きゃっ。」

「もう、またよそ見して。何、そんなに小関君のこと好きなの?」

裕子は顔を赤らめた。

「えっ?そんな。」

「女子バレー部のほとんどは気づいているわよ。」

裕子と仲良く話している女子は裕子の幼馴染みの木山洋子である。

「けど気をつけなさいよ。裕子。」

「えっ?」

「小関君のクラスに編入してきた女子。可愛い子らしいけど、どうも小関君に色気使っているみたいよ。」

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