最終話 さいきょうの敵
「くそだわまじくそ」
ポヨイちゃん、パチンコで7万負けてイライラモード。
「なんででねえんだくそっ!」
ドカッ!
「いってえ……!」
ポヨイちゃんはパチンコ屋の壁を蹴って足を痛めた。なにやってんだか……。
ゴキゴキ!!!
「ああ?」
死にかけセンサーが作動した!
「ちょうどいいわ軽くブチコロで発散するか」
ポヨイちゃんは空を飛び、現場へ向かう!
「おわああ」
「や、やめるでござる!」
「ふははははは私だけのロリショタハーレムをつくるため貴様らブサメン並びにブス女を抹殺しブスが生まれる可能性を下げてくれるわ」
カードゲーム仲間のオタク集団を闇の世界から来た悪魔が抹殺しようとしていた!
「そ、それはわたくしの命より大切なカードケースであります!」
「うむ。ならカードケースには手を出さんかわりに貴様をぐちゃぐちゃにしてくれよう」
「それもいやであります! まだ私はどうて」
「死ねええええ!」
「まてコラー!!!」
ポヨイちゃんが間一髪のところで悪魔にニードロップを食らわせた!
「悪魔め! 私が数ヶ月前に闇の門を塞いだのになんできたの? どうやって? あんなに2重にも3重にも4重にもバリアを張ったのに! ねえ!?」
「ポヨイちゃんだな! よくもめんどくさいバリアを張ってくれたな! お前が2重にも3重にも4重にもバリアを張ってくれたおかげで俺は寝る間も惜しんでコツコツと解除するはめになったのだ!」
「なら今度は5重にも6重にも7重にも張らなきゃだね!」
「そうはいかん! ここでお前は死ぬのだ!」
悪魔は闇のオーブを取り出し、オーブの力でポヨイちゃんの動きを阻害した!
「くっ! 動かねえ! クソ!」
「ふはははは! だがその前に屈辱を味わせてやろう!」
悪魔はオタクたちの首に触手を巻きつけた!
「ぬうう苦しいでござる」
「やめろ! 彼らに手を出すな!」
「ふはははは! 助けられなかったことを後悔するがいい! どうだブサメン並びにブス女ども! 苦しいかあ!」
「……いっそ殺してくださいです」
「は?」
「あたしは見ての通りのブスで、ずっといじめられてきたです。うう……死ねばこのブスでデブで醜くて臭くて汚い体からさよならできるです。さあ、一思いに殺してくださいです」
「拙者も……何度も自殺を考えたでござる。でも勇気がでなかったでござるよ……。でもこれが拙者にはチャンスなのかもしれないでござる! さあ、一思いに殺してくれでござる!」
「バカヤロー!!!」
ポヨイちゃんは叫んだ!!!
「私だって名前とか体型とか顔でいろいろ悩んだわ! でも韓国に行って整形して顔はかわいくなったわ!! 金はやるから韓国で整形しろ!!!!」
「うそでござる……そんなうまくいくわけ」
「貯金は30億円あるわあああ!!」
「えっ」
「なぬ」
「だから私がこの悪魔を殺してお前らを韓国に連れて行ってやる! 今度死にたいって言ったら脊髄引き抜くぞボケエ!」
ポヨイちゃんは力を絞り出し、体から光を放った!
あまりの力に着ている服が破れすっぽんぽんとなった!
「ぬほっ♡」
「む、むちむちでござる♡」
「お前ら生きたいかー!」
「おおおおおおおおおお!!」
「……お前ら全員ここで死ぬのだ! 勝手なこと抜かすな! ポヨイちゃん! まずはお前だ!」
悪魔は触手を振り回し、ポヨイちゃんをしばき倒した!
「ふはははは! 一方的にしばき倒されろおらあ!」
「ふん……! 馬鹿め! いてえけど効いてねえな!」
ポヨイちゃんの弾力で体の芯にまではダメージが及んでいなかった!
だがしばかれたところが赤くなっている!
「ならば! オラア!」
「グポッ!」
なんと触手がポヨイちゃんのお腹を貫通した!
「ポヨイさん!」
「ポヨイさん!!!」
「……く、くくく、あぶねえあぶねえ、なんとか致命傷で済んだぜ……!」
はみ出た腸を片付けながらポヨイちゃんはカッコつけた!
「もうおわりか? 私はお前に負けたその日から触トレして強くなったのだ……!」
「なかなかやるな……! でもまだこっちはこれがある! ポヨポヨ次元断層!」
ギュオオオオオオオン!
「ここに飲み込まれれば貴様は死も生も有も無もないよくわからん世界へ行くのだ!」
「?? 結局どうなるんだ!」
「わからん! 死ね!」
ポヨイちゃんは矛盾に矛盾を重ねたあと、近くに止まっていたアウディのボンネットを開け、ストローを挿してエンジンオイルを飲み干した!
「ぶはあ! おえええ!」
「な、何をしているんだ!」
「ポヨポヨ最強奥義! 油圧ヘッドバット!」
ポヨイちゃんの臓器と骨格が油圧システムを形成するため再構成され、人ならざる姿となり、悪魔のもとへ飛び、悪魔を猛烈な勢いでヘッドバットした!!!
「死ねえ!!」
「ぬおおおおおおおお!」
悪魔はものすごい勢いで次元断層に飲み込まれ、断層は消えた。
ポヨイちゃんは元の姿に戻りエンジンオイルを元に戻した!
「ポヨイどの!」
「ポヨイさん!」
オタクたちはポヨイちゃんにロングコートを渡した。
「これを羽織ってください!」
「あ、ありがとう……うえええ…きもちわるい」
ポヨイちゃんは中性洗剤でうがいして、オタクたちに話をした。
「整形……しようか」
「本当にいいのでありますか」
「30億円は嘘だよ。ごめんね。ただポヨポヨ顔面整形の技があるから」
ポヨイちゃんは技を使い、オタクたちの理想の顔にした!
「や、やったでござる!」
「我ながら……なかなかイケメンでありますな」
「これでバージン卒業できるです!」
「ポヨイさん! ありがとうございます!」
「みんな、世の中は物騒だから、これを持っておきなさい」
ポヨイちゃんはオタクたちに武器をあげて、家に帰った。
「いままでで一番やばかったな……いてて、まだお腹が割れてる……つばつけよ」
ポヨイちゃんは傷口につばをつけると、みるみるうちに怪我が治った!
「ふああ、明日になったら闇の門閉ざしに博多行こ」
ポヨイちゃん、ベッドについて横になると、すやすやと眠った。いい夢見てるかな?
「えへへ……出たあ……」
パチンコで勝ってる夢を見て、笑顔で眠るポヨイちゃんだった……。
完
ポヨイちゃん あんこスペクタクル @airhigh1
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