第3話 おともだち

 ポヨイちゃん、今日はるんるんお出かけ。どこにいくのかな?


「ひさしぶりだな~会うの」


 おともだちに会いに行くみたいだね。


 ポヨイちゃんは墓地についた。

 墓地? なんで墓地!?


「おーい、あそびにきたよー」

「おぉ~ポヨイじゃん! おひさ~」


 ポヨイちゃんは霊と話をしている!

 そう、ポヨイちゃんは霊感がめちゃくちゃつよい!


「お土産かってきたよ」

「なに~?」

「太○胃散」

「おっ気が利くぅ~~おちつくわあ」


 彼女はストレスを抱えすぎて胃もボロボロになり、最終的に自殺してしまったんだって。そのせいか、胃薬を供えると落ち着くみたい。


「ポヨイ、元気でやってる?」

「まあ、忙しいけど、なんとか頑張ってるよ」

「そっか」


 ゴキゴキゴキッ


「あ……だれかが助けをよんでる」

「うわっ、行ってきなよ早く」

「ごめんね……」

「うん!」

「終わったらきっとすぐもどるから!」

「がんばれ!」


 ポヨイちゃんは上空に飛び上がり、助けを求める人のもとへ降下していった!


「へへへへおまえの貞操を奪ってくれよう」

「いやああやめてええ」


 変態に女の人が服を脱がされようとしていた!


「ポヨポヨキーック!」

「ッブゲッ」


 ポヨイちゃんは変態の頚椎を蹴り、気絶させた!


「だいじょうぶ?」

「ありがとうございます」

「これをもっておきなさい」


 ポヨイちゃんは女性でも手軽に扱えるチャクラムをプレゼントし、墓場に戻った!


「おつかれ」

「ただの変態でよかった」

「なら余裕だね」

「……」

「ポヨイ? どした?」

「ぎゅーってしたいのにできないから……」

「もう……ふふふ」

「ごめん、帰るね」

「あ、またあれ、家に置いとくね」

「ありがとう!」


 ポヨイちゃんは手をふって、家に帰った。


「お、またかわいいの作ってくれたんだね」


 キラキラ光るサファイアのメイス。

 キャラクターが印刷されたトンファー。

 子供でも使えそうなおもちゃみたいな鎖鎌。

 大人の男性に似合う落ち着いた色調のモーニングスター。

 ラメ入りの手甲鉤。


 可愛い凶器が家の仏壇においてあった。


「ふふふ、ありがとう……ありがとう……シコルちゃん」


 どうやら彼女の名はシコルというようだね。

 まあその……いいなまえだね。藤田ニ○ルみたいで……。


「おなかすいたな」

「そうだ、シコちゃんの好きだったタランチュラの唐揚げを作ろう」


 ポヨイちゃん、今日も人を助け、美味しいものを食べてお腹いっぱい。


「ふああ、寝よう」


 ポヨイちゃんは床につき、すやすやと眠りについた……。

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