第46話

記憶薄れていた幼少時代

逆らってばかりいた学生時代


孝行しようと頑張る今の時代


どれも外すことはできない思い


後何年いられるかわからない

だけど絶対悲しませはしない

したくない

これだけは後悔

だからこそ進んでゆく今の道

やれるだけやってみりゃいい

それなりに

もちろん結果もついてくるし

今すぐには無理かもしれない

だけど見守っていて欲しい





頑張り続ける俺のことをこれからもよろしく


ありがとう my mama今夜もこの気持ちを伝えるときがやってきました

respect my mama ありがとう…





ザワザワとしていた会場は一瞬にして静まり帰った。


俺の隣にいる…名前なんだっけな…。

二週間前位にうちの工場へ来た奴…確かこいつはパクられてすぐにお袋さん死んだっていってたな…。



『泣くな…頑張るのはこれからだぞ…。これからが大切なんだ…。』


俺は刑務官にバレない様にそいつに言った。…いや、もしかしたら自分に言い聞かせたのかもしれない。



「…マジで今自分がここにいるのは母ちゃんがいるからなんだ…。大切に思って欲しい。この世で唯一無償の愛をくれる人だから…。



respect!!」




CHAN-Dは去り際にもう一度俺に真っ赤な目を見開いて去って行った。


歌い終わった後の方が目が赤くなってたから、多分あいつも…






有り難う…。







CHAN-Dが去った後には、まず栃木のgRAVIS SoundがJAPANESEのダブを、 茨城の兄弟分、710Soundが得意のHARDCOREなセグメント、C.H.Soundがbrand new、最後はS.Pが分かりやすくファンデーションでレゲエの素晴らしさを説明して言った。


俺に取っては本当に大切な仲間が大好きなTuneをかけてくれて、さりげなく俺の名前を出してくれてて…本当に嬉しくて、本当に勇気を貰った。


でも俺が何より嬉しかったのは、このreggaeって音楽を初めて聞いた奴等が殆どな筈なのに、皆が楽しんでいる事だった。


S.Pがボブ・マーリーを流した時なんて受刑者の8割以上がガンフィンガー挙げてんだもん。


想像してごらんよ。他の音楽じゃ有り得ないだろ?


改めて俺はくらったよ。小便ちびりそうになった。



「…じゃあそろそろ第二部のSHOWCASEを始めたいと思います!」

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