第47話

二部のshowcaseが始まると共に出て来たのはARARE


横浜が生んだフリースタイルキラー。


俺は娑婆にいる時にこいつとラバダブでクラッシュになって2回とも負けてる。


ARAREはじわじわと…だけど確実に皆の心を掴んでいく



去る間際に代表曲レゲエウイルスを…


体の全てがレゲエ馬鹿ー


特にお前が馬鹿ー


ってな具合に俺を指さしていった。




部屋に戻ったら早速奴に対するキルチューンを書こう…



「…これから先は…皆さんに取っては少し目の保養になるのかな…それでは紹介します。RIN!!!!!!!」



riddimと共に出て来たのは埼玉出身の女dee jay。


するといきなり…


「かわいー!!!」


とか…


「RINちゃんさいこー!!!」


なんて声が聞こえた。


同時に警備隊が叫んだ奴を発見して連行していった。。。


俺は完全にツボに入って声を出して笑っていた。


RINとは歌い手を始めた同期。ラバダブもシステム運びも共にした仲間である。

こいつは普段いじられキャラなのに、受刑者に変にモテて、その上本気で喜んでいる彼女にやられたのだ。


それに気付いたRINも、まるで娑婆で普通に話し掛ける様に


「てめぇ、笑い過ぎなんだよ!!!」


と指をさしてきた。


本当に娑婆だったらこのままマイクを取っていじり倒すのにな…






結局RINは最後まで可愛いを通して終了した。



「お次はもっともっと、刺激が強いのかな…でも、レゲエのダンスはセクシーであり、芸術なんだよね。それを理解して欲しい!

少しでもこれで興味を持ったなら外に出て来たらクラブに遊びに来てくれ!!!アンダーグラウンドは楽しいぞー…」


RATさん、更生の場でクラブを勧めるなんて…


「…ってな訳で紹介するよ!INITY風、step up!!!」


INITY風とはダンスでブッキングが一緒になって、気が付けば何でも相談出来る様になった男女の友情を持った仲間。


彼女達が出て来た瞬間、多分半分以上の男達は五分前までステージにいたRINの事を忘れてしまっただろう。


いつもより控えめの衣装に身を包んだ二人は、このプレッシャーの中を完全に踊りこなした。


最初こそ騒いでいた受刑者達も、段々と静まり返り唾を飲んでいた。



「wicked!!!今のダンスを見てクラブに行きたくなった奴は俺に一本指を見せてくれ!!!」


多分全員上がったんじゃないかな…





「…yah man!!!残す所showもあと二組となった。



それでは歌い手のラスト…導楽!!!」

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