第4話 日常の中の非日常

「起きて〜、朝だよ〜、ごはん出来てるよ〜。」


 アリスの声で、目が覚めた。

 枕元に置いてあった腕時計を見ると、ちょうど七時だった。


 眠い目を擦りながら起きてリビングに行くと、そこにはきちんと朝食が用意されていた。

 トーストに目玉焼きにソーセージ、サラダにヨーグルト、それにオレンジジュースとコーヒー、ちょっとしたホテルの朝食並だった。


「アリスは?もう食べたの?」

「うん、わたしは済ませたよ。今日もお仕事なんだから、しっかり食べてね。」


 朝食をきちんと食べるのは何年ぶりだろう。

 離婚して以来、まともに朝食を摂ることをしていなかった僕は、『食事を用意されている』という喜びで、少し感動さえ覚えた。


 朝食を済ますとシャワーを浴び、身支度を整えて出かける準備をした。


「今日は何時ころ帰る?」


 今日のアリスは、キャラクターもののかわいいTシャツに、デニムのミニスカートをはいていた。

 ほんとに普通の小学生だ。


「あ、うん、なるべく早く戻るよ。七時くらいには。」

「ほんと!じゃあ、先にご飯食べる?お風呂にする?」


「うん、今日は先に食事をとろうかな。」

「うん、じゃあ作っておくね。何がいい?」


「そうだな、今日は日本料理がいいかな。魚とかお浸しとか。」

「お魚ね。わかった。じゃあ、気をつけて行ってきてね。」


 そういうとアリスは背伸びして僕のほっぺたにキスをした。

 まるで新婚夫婦だ。


「じゃ、いってきます。」


 そういって部屋から出ると驚いたことにすぐに道路に出た。

 確かに夕べは店の入り口から迷路のような廊下を通って来たのに。


 振り返るとそこは二階建てのアパートのような建物になっていた。


「夕べは暗かったから気づかなかったのかな。」

 そうつぶやきながら、時計を見るとすでに八時半になっていた。

 ふと我に返り会社へ向った。


 


 会社に着くといつものように同僚たちが出社してきた。


「おはようございます!」

「あっ、おはよう。」


 明るく声を掛けてきたのは木村真由美だ。

 エレベーターに乗り合わせた。


「あ、なんだか安藤さん、今日は元気ですね。」

「え、そう?いつもと変わりないよ。」


「そうですかぁ、なんだかいつもより肌つやがいいですよ。」

「肌つや?そ、そうかな。」


「はい、女は敏感なんですよ。男の人の体調も一目でわかるんです。特に・・・。」

「ん?特に?」


「あ、なんでもないです。着きましたよ。どうぞ。」

「ん?あぁ、お先に。」


 そういってエレベータを先に降りた。

 オフィスの入り口はすぐなので、木村真由美とその間は会話することもなくオフィスに入った。


 入るとすぐに先に来ていた同僚たちから挨拶をされて、それに応えつつ席に着いた。

 さっき木村真由美は「特に」のあと何を言いたかったのか?


 もしかすると「好きな人」という言葉が続いたのだろうか。

 勘が悪いほうではない僕は、木村真由美が好意を持ってくれていることを確信した。


 少し離れた席に座っている彼女を見ると、隣の同僚と談笑していた。

 明るく笑う彼女はとても可愛らしい。


 普通の男なら彼女と付き合いたいくらいは思うだろう。


「安藤君。」

 課長の声で現実に引き戻された。


「はい?何でしょうか?」

「あぁ、この前頼んでおいた例の件だけど、進捗は?」


「あぁ、社内規定の改訂についてですね。0次案ならできてます。これです。」

「ん、ほう、さすがに仕事が早いね。君ももっと欲を出せば出世するだろうに。」


「いえ、僕はこのままが一番いいんです。」

「そうか、あとでゆっくり見させてもらうので預かるよ。」


「はい、お願いします。」

 課長の皮肉にももう慣れた。


 二言目には「君もやる気を出せば出世する。」といって出世のできない部下を皮肉ひにくるのが趣味なのだ。

 どうせやる気を出しても離婚のことが響いて、いわゆる「人間的には不完全」というレッテルをいただいているので、

 うちのような体質が古い大企業では、そういうことが未だに出世に影響する。


 それをわかっていて、そういうたぐいの人間に皮肉を言ってストレス解消をしているのだ。

 しかし、『生ける屍』を自認している僕には『馬の耳に念仏』だ。


「安藤さん、また、課長のいじめですか?」

 いつの間にか、木村真由美が傍に来て僕の耳元でつぶやいた。


「え?あぁ、もう、慣れてるよ。」

「ほんっとに嫌な人ですよね。あたしもこの前、『木村君は早く結婚しないのかね。女の幸せは出世する男と結婚することだよ。』ですって。はっきり言ってセクハラですよね。」


 本気で嫌な顔をして、訴える彼女がおかしかったので、少し笑ってしまった。


「安藤さん、笑い事じゃないですよ。社内規定にセクハラのこと入れてください。」

「うんうん、わかったよ。確かにそれはセクハラに値するね。前向きに検討しよう。」


「もう、冗談じゃなくて、他の人だって課長の嫌がらせには、不満タラタラなんですから。ちゃんとそういうことを正すのが社内規定でしょ。お願いします。」

「わかった。真面目に考えよう。」


 ちょっと本気で怒り出した様子なので、僕もえりを正して言った。


「わーい、さすが安藤さん。だから、好きです!」


 そう言って真由美は恥ずかしそうに、きびすを返して自席に戻った。

 なんだか、人生が好転してきたように思えた。


 


 その日も残業して、会社を出たのは、八時を少し回ったところだった。

 外の季節は春に向っていたが、夜はまだ肌寒く感じた。


 いつもの帰り道だったが、今日はアリスのいる部屋に帰れると思うと、なんだか少し気持ちが高揚していた。

 昨日老人が逃げて行った道を辿ると確かにそこには赤く煌々(こうこう)と光ったネオンで『有巣倶楽部』と掲げられた看板があった。


 入り口にはあの初老の男が立っていた。


「安藤様、お帰りなさいませ。どうぞ。」


 そういうと扉を開けて、また、細い迷路のような廊下を案内された。


「こちらでございますね。どうぞ今宵こよいもゆったりとお寛くつろぎください。」

 そう言って老人は、元来た廊下を帰っていった。


 部屋に入るとアリスが、またきちんと三つ指を突いて待ち構えていた。


「お帰りなさいませ。」

 そういって顔を上げてにっこりと微笑んだ。


 本当に可愛らしい。

 娘と変わらない年齢ではあるのだが、充分に女を感じさせる。


 僕自身気づかなかったが、僕には、ロリコンの要素があるらしい。

 最も男にはマザコンの要素も、ロリコンの要素もあって不思議はない。


 ただ、それが強すぎて犯罪を起こしたり、結婚してマザコンと知って離婚したなんて話になるだけだ。

 おそらく、僕のこの感覚もごく当たり前に男が持ち合わせている感情の一つに過ぎないのだ。


 そんな自己肯定をしている僕を、アリスは不思議そうなクリクリした瞳で見つめていた。


「どうしたの俊ちゃん?なんかわたしの格好、変?」


 今日のアリスは朝とは違って、ミニのチャイナドレスのような服をまとっていた。


「いや、すごく似合ってる。かわいいよ。」

「ほんと?!うれしい!!」


 そういうと、アリスは飛びつくように抱きついてきた。

 そして、僕の腕を引っ張ってリビングに誘った。


「ジャジャーン!ほら、すごいでしょ?」

「うわ!すごいね。これ全部アリスが作ったの?」


「うん、おいしそうでしょ。三時間もかけちゃった。」


 リビングのテーブルには、一面に料理が用意されていた。

 注文通り、日本食を中心に、焼き魚から刺身、てんぷらまで用意されていて、ちょっとした日本料理店の会席料理並みだった。


「ほら、今日は日本酒も用意したんだよ。俊ちゃんは、お酒弱いから、一本だけだけどね。」


 そういう、ちょっとした心遣いが嬉しかった。

 気分を盛り上げる上でお酒は必要だが、僕の体調のことまで気遣ってくれるのは本当に嬉しい。


「着替えてきて、ちょっとお酒あっためてくるから。」


 そういうと、キッチンに消えていったアリスと反対側の廊下に向かい、着替えを済ませて戻ってくると、アリスがちょこんと向いのソファに座ってお酌の準備をしていた。


 座ると「どうぞ。」といってお酌をしてくれた。

「おっとっと。」と、お決まりの台詞せりふをはいた僕は、自分が滑稽こっけいに思えたが、気分はとてもいい。


 お猪口ちょこいっぱいに注がれた日本酒を飲み干すと、酒が体の芯を下っていき、まさに五臓六腑ごぞうろっぷに染み渡る感覚がした。


「さ、冷めないうちに食べてね。」

「うん、あ、うまい!この煮物うまいね。味が濃くもなく薄くもなくちょうどいいよ。」


「ほんと!うれしい!一生懸命作った甲斐があった!俊ちゃんて、ほめ上手!」

「いや、お世辞じゃないよ。味噌汁もうまい。なんかおふくろの味って感じだよ。」


「ほんと?お母様の味に似てる?」

「うん、なんか懐かしい感じ。実家にいるようでホッとするよ。」


 実際に、実家にはもう何年も帰ってない。

 実家は、静岡なのでそう遠くではないのだが、離婚以来足が遠のいてしまっている。


 正直なところ親には申し訳ない気持ちしかない。

 孫の顔を見るのを楽しみにしていた両親から生きがいを奪ってしまったのだから。


 僕は一人っ子なので、他の兄弟が穴埋めをしてくれるわけでもないため、余計に罪悪感を感じて自然と足が遠のいてしまっている。


「どうしたの?なんだか寂しそう。」


 そんなことを、考えているのを察したアリスが声を掛けてきた。


「ん?あぁ、なんでもないよ。大丈夫、あまり、味噌汁がおいしいから、ボーっとしちゃって。」

「うそ、いいんだよ。あたしには何でも言って。愚痴でも、仕事であった嫌なことでも、俊ちゃんの辛かったことや頭にきたことでも何でも言っていいんだよ。」


「うん、ありがとう。味噌汁の味でね。実家のこと思い出しちゃって。」


 それから、離婚してから実家に足が遠のいている話等、自分が辛かったことを滔々とうとうと語り出してしまった。


「俊ちゃん、辛かったんだね。」


 そういうとアリスは、僕の頭をすっぽりとその小さな体で抱いて自分が泣き出した。


「ありがとう、アリス。気持ちを吐き出せたよ。大丈夫だよ。もう、泣かないで。」

「ごめんね。泣きたいのは俊ちゃんなのに。あたしが代わりに泣いちゃった。」


 そういって涙をぬぐって、ティッシュで思い切り鼻をかみだした。

 そういう姿は、子どもそのものだが、その様子がとても愛らしかった。


「ごめんね。食事中なのに。」

「いいよ。そういうアリスの姿がかわいい。」


「えへ、子どもだよね。でも、俊ちゃんの気持ちを一番わかるのはわたしだから。いつでも俊ちゃんは無理をしないでわたしに何でも吐き出してね。」

「うん、こうして話ができるだけでも全然今までと違うよ。気持ちがホッとする。」


 本当に不思議なことに、心からストレスが消えていくのを感じた。

 まるで、アリスが流した涙と共に消えてしまったようだ。


「そう言ってくれるとうれしい。わたしも幸せを感じられるの。」


『わたしも幸せを感じられる。』


 その時は、何気なく聞いていた台詞だったが、後にその言葉に大きな意味があったことに今は全く気づかなかった。


 


「俊ちゃん、お風呂入る?」


 食事の後、二人でソファで寛ぎながらテレビを見ているとアリスが声を掛けてきた。


「うん、そうだね。そろそろ入ろうかな。」

「じゃあ、支度してくるね。」


 そういって立ち上がったアリスのチャイナドレスから、スラリと伸びた真っ白な足に自然と目がいった。

 昨日は理性で抑えたが、正直アリスを抱きたいと感じていた。


 こんな幼い子に性欲を感じるのは、おかしいのかもしれないが、それほど魅力を感じていたのも事実だ。

 それに、これほどの性欲を感じたのは久しぶりのことで、体が自然と彼女を求めていた。


 そんな気持ちも知らず、アリスが風呂の支度ができたと、奥の廊下から声を掛けてきた。


「はい、バスタオルと下着ね。バスローブはここに置くね。また、背中流すから身体は洗わないで待っててね。」

 そういうと、アリスはリビングに戻っていった。


 風呂に入ると、いつものように頭を洗って髭を剃った。

 ほどなくしてアリスが入ってきた。


 驚いたことに、今日はスクール水着を着ている。

 アリスの幼いながらも膨らみかけた胸や、スレンダーなボディラインがくっきりと見えて理性が崩れそうになった。


 そんな気持ちを知ってか知らずか、アリスはいつものペースで僕の背中を洗い出した。


「はーい、俊ちゃん、シャワーしますよー。シャーっとね。」


 そう言って、シャワーで泡を流していくアリスに僕に対する警戒心など全く感じられない。


「どう、この水着姿、かわいいかな?」


 僕の気持ちなど、お構い無しに聞いてくるアリスが、少し憎らしくさえ感じた。

 しかし、できるだけ理性を保ちながら応えた。


「うん、すっごくかわいい。抱きしめたくなっちゃうくらい。」

 気持ちを抑えながらも、それとなく欲望を出してみた。


「ほんと!うれしい、じゃあ、今日はこのまま一緒に湯船に入ってあげるね。」

「え?一緒に?いいの?」


「うん!」

 屈託なく微笑む彼女に性の知識など全く感じられなかった。


 それだけに、どう対処していいのか正直困った。

 そうこうしてるうちに背中を流し終わった僕の手を引いて一緒に湯船に入った。


 彼女は僕の体を見ても何も感じないのだろうか?

 実は、僕の下半身はすでに臨戦態勢に入っていたのだが、そこを見ても何も感じない様子で普通に湯船に向き合って入っている。


 そして、いきなり手で水鉄砲をして僕にお湯を掛けてきた。


「きゃはは!俊ちゃんに命中〜!なかなか正確でしょ。」

「やったな。こいつ!お返しだ。」


 そういって僕も、水鉄砲をしてアリスの顔めがけて放ったが、的が外れてアリスの膨らみかけた胸に命中した。


「いやぁん。俊ちゃんのエッチ!おっぱいに当たったよ。」

「ごめん。顔に当てるつもりだったんだ。」


「きゃはは、俊ちゃんかわいい!照れてる。」

「なんだよ〜、大人をからかってるでしょ。アリスは俺を馬鹿にしてる?」


「そんなことないよ。かわいいから、かわいいって言っただけ。そんな俊ちゃんが大好き!」

「ほんと?じゃあ、キスさせてよ。アリスとキスしたい。」


「え?キス?やだぁ、恥ずかしいよ。」

 そういうと急に、顔を伏せて黙り込んでしまった。


「だめ?好きなのにキスしちゃだめなのかな?」

 僕は少し食い下がってみた。


 しかし、アリスはずっと黙り込んでいる。


「アリスは男の性欲ってわかる?」

 そういうと伏せていた顔を起こして僕を見つめた。


「男は目の前に好きな人がいて、こんな状態でいると、どうしてもしたくなっちゃうんだよ。」

「キス、したくなっちゃうの?」


「うん、キスだけじゃなくて・・・その、ほら、エッチもしたくなっちゃう。わかるかな?」

「うん、なんとなく・・・聞いたことはある。」


「でしょ、でもアリスはまだそういうこと、したことないよね?」

「うん、ない。そんなこと考えたこともなかった。」


「そうだよね。でも、俺はアリスが好きでアリスも俺を好きだよね。」

「うん、俊ちゃんのことは好きだよ。」


「じゃあ、そういうことするのは、自然なことだと思うんだけど、いきなり最後までは、まだ無理だろうから、キスだけでもしたいんだ。」


 言いながら僕は、自分が言っていることが、年端もいかない女の子に、言う台詞ではないことに気づいていた。

 でも、正直な気持ちでもあった。


 アリスとしたい。

 この欲望を吐き出したい。


「うん、わかるけど・・・ちょっとだけ待って。やっぱり心の準備がいるの。」


『心の準備』か、それはそうだろう。

 いくら好きでも、やっぱり大人の男とそういうことを、するのだから当然な気持ちだ。


「わかった。じゃあ、そろそろ上がろうか。」

「うん、ごめんね。でも、俊ちゃんを好きなことは、ほんとだよ。」


「わかってるよ。アリス、大好きだよ。」


 そういって精一杯、僕は強がって、アリスのおでこにキスをした。

 アリスは可愛らしく目を閉じて、そのおでこのキスを受けた。


 風呂から上がり、寝支度を整え、ベッドで待っていると昨日と同じパジャマ姿のアリスが入ってきた。


「一緒に寝てもいい?また、キスしたくなっちゃう?」


 ちょっと警戒している様子だ。


「大丈夫だよ。無理やりする気はないから、安心しておいで。」


 そう言うとアリスはホッとした表情で、すぐにベッドの中に滑り込んできた。


「俊ちゃん。また抱っこしてくれる?」

「あぁ、いいよ。」


 そう言って、昨日同様、腕枕をしてアリスを抱え込んだ。


「俊ちゃんってあったかい。こうしてるとホッとする。」

「俺もアリスのぬくもりを感じるとホッとするよ。」


 正直ホッとすると同時に『抱きたい』という感情も湧いてくる。


「俊ちゃん、したい?」

「え?いいの?」


 アリスは覚悟を決めたのか、僕の体にぎゅっとしがみついてきた。


「電気、消して。」

「うん。」


 そういって部屋の電気を暗くした。


「その小さい電気も消して。」

 枕元のマメ電球も、消すように言われてすぐに消した。


「俊ちゃん。恥ずかしいから自分で脱ぐね。」


 そう言うと、アリスは一旦ベッドから出て、パジャマを脱ぎだしたようだった。

 ようだった、というのは部屋が真っ暗で、全く光がないため、何も見えなかった。


「恥ずかしいから、俊ちゃん目を閉じて。」


 言われるままに目を閉じた。

 目を開けていても何も見えないので、一緒なのだが。


 そうして目を閉じた瞬間から急に記憶を失った。

 ただ、下半身に熱い感覚が走り、一気に放出した快感を伴って、気づいたときには、アリスが僕の腕の中でスヤスヤと眠っていた。


 もちろんパジャマも着たままだった。

 何があったのか僕には理解できなかった。


 僕はアリスとしたのか?

 確かに性欲は失われていた。


 それどころか、エッチした後の開放感も感じられた。

 確かにアリスとしたようだった。


 そうこう考えているうちに、強い眠気に襲われて再び記憶を失った。

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