第112話綾波未来

「綾波未来です。よろしくお願いします。」


すげー、美少女!とクラス中の男子が騒ぎ始めた。


ゆうの隣の席に未来は座った。


「ゆう君!ゆう君!この子の事知ってるの?」


渚が、ゆうに詰め寄った。


「神谷渚!」


未来が渚を見て驚いている。


「そう渚は女優だ!」


ゆうは話を逸らそうとした。


「ゆう君、誤魔化そうとしても無駄だよ!ぼっち旅で出会ったんでしょう?」


渚は、勘が鋭い。


「そう、ゆうとわたしは海でキスしたの。」


あ~言っちゃったよ‥。


「え?」


さすがの渚も驚いている。


「三角関係だな。」と誠が呟いた。


「本当なの?ゆう君?」


渚が聞いてきた。


「してない!あれは夢だ!」


「夢と来たか。」と誠は愉快そうに笑った。


「誠!お前、誰の味方だ?」


ゆうは、呑気な誠に聞いた。


「俺は、三角関係の味方だよ。」


と誠は答えた。


渚は、怒っている。


未来は、涼しい顔をしている。


ゆうは、沈黙した。

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