第103話ギャンブル

「あれ?誠君じゃない?」


街中で、ゆうと渚は誠がパチンコ屋に入るのを見かけた。


「うんめぇ~。」


抹茶クレープを食べてゆうは、喜んでいた。


「うんめぇ~じゃないよ!ゆう君は心配じゃないの?」


渚が、少し抹茶クレープに夢中なゆうを怒っている。


「心配だけど、あいつデカイから未成年ってバレないじゃない?」


「そういう問題じゃないよ!」


「じゃあ、何の問題?」


「ギャンブル依存性かもしれないじゃない!」


クレープを食べながらゆうはうーんと首を傾げた。


「じゃあ、俺達もパチンコしよう。」


「そういう問題じゃないって言ってるじゃない!」


翌日ー部室にて。


「誠君!昨日、街中で見かけたんだけど。」


と渚は雑誌を読んでる誠に言った。


「ああ、そうだったんだ。声かけてくれたら良かったのに。」


「わたしとゆう君が、デートしてたら見ちゃったんだよね。」


「デートじゃねーよ!」


ゆうが、口を挟んだ。


「パチンコ屋に入ったでしょう?」


「うん。」


素直に誠は、認めた。


「ギャンブル依存性じゃないの?」


「え?バイトだけど。バイトしてたコンビニが潰れちゃってさ。」


「はーん、渚の早とちりだな。」


「そうなんだ、偉いねバイトしてて。」


ゆうを無視して渚は言った。


「二人もしてるじゃん!女優と小説家だもんな。」


実際は、ゆうは何もしていない。










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