第102話小説2

「ゆう君!ゆう君!」


「どうした?」


「小説の題名、何にする?」


「知らねーよ!お前が書く約束だろ!」


「もう、書いたよ。ただ題名が決まらないんだよ。」


「恋愛?ミステリー?ホラーか?」


「純文学。」


「じゅん?」


「良いから、適当に。」


うーんとゆうは、腕組みをした。


「永遠!」


「えーダサい!」


「永遠に決まり!」


とゆうは、言い切って漫画を読み始めた。


次の日ー。


ゆうは、学校の校門前で報道陣に囲まれた。


「暴露本ですか?」


「え?」


「ノンフィクションですか?」


「は?」


ゆうには、意味が分からなかった。


「ヒューヒュー!」


ゆうに、教室中から死語が聞こえて来た。


ゆうの、机の上には新聞が置いてあった。


それを見たゆうは、白目になった。


渚は、休みだった。


家に帰ると渚がゆうのベッドで小説を読んで号泣していた。


「永遠。素晴らしい。さすがゆう君!」


「ふざけんなよ!高校生の小説家が女優と恋愛して結婚する話しなんて書くな!」


「ゆう君責任取ってね。」


ゆうは、また、白目になった。

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