第104話モデル

「あのさ、誠君さ、うちの事務所でモデルやらない?」


「俺がモデル?」


「うん。バイト代ぐらいにはなるよ。」


「俺は、目立ちたくない。裏方に回りたい。」


渚は、誠を心配しているのだ。


「ゆう君からも言ってよ。」


渚は、漫画を読んで無視しているゆうに、言った。


「本人が決める事だろ!」


と言ってゆうは部室から出ていった。


「渚、ありがとう。ちょっと考えてみるよ。」


と誠は渚に言った。


ゆうの部屋にてー。


ゆうは、最近、毎日コツコツ、大学受験の勉強を始めた。


先生は、渚だ。


「ゆう君、大学どこ受験するの?」


「秘密だよ。」


「秘密なら勉強教えない。」


「そんな殺生な!」


渚は、昼間の事を根にもっていた。


「分かったよ。誠を説得するよ。」


「本当に?」


「ああ。」


「誠君、ここに呼んでも良い?」


「どうぞ。」


渚は、スマホで誠を呼び出した。


誠が30分ぐらいして来た。


「誠、モデルやれ!後、お前何か隠してるだろう?」


誠は観念したように親父がリストラにあったと白状した。


ゆうと渚は今まで本で稼いだお金を誠に渡した。


数週間してお金は返って来た。


「親父、仕事決まったから。」


と誠は言った。


「でも、渚、モデルやらせてもらうよ。」


と言って誠は笑った。






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