第97話ネット

ゆうは、親にスマホを持たされた。


「良かったね。」 


渚がニッコリ笑ってゆうからスマホを取り上げて色々なアプリを入れてくれた。


ゆうは、最近、制服を着て渚と一緒に学校まで行けるまで回復した。


ゆうは、渚と部活を終えて自宅に帰るとスマホの着信音が鳴った。


『はい。木村です。』


とゆうが取ると電話は切れた。


「イタ電?」


渚が心配そうに聞いてきた。


「分かんない。」


渚が眠った後、ゆうのスマホが鳴った。


『木村ゆうか?』


『はい。そうですけど。』


『渚に、近づくな!』


と言われ電話は切れた。


それから毎晩、男と思われる人間から電話が来た。


渚が、眠った後、ゆうはネットで自分の名前を検索してみた。


何百件という情報が流れていた。


誹謗中傷が、多かった。渚絡みでは嫉妬に似た誹謗中傷が凄かった。


翌朝、渚に相談した。


「ゆう君は、自分で思ってるよりも有名人だからね。」


半分以上、お前のせいとはゆうは言えなかった。


「まぁ、ネットはなるべく見ないのが良いね。」 


渚は、爽やかに言った。

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