第98話友達

「ゆう君!ゆう君!」


「ん?」


「ゆう君と友達になりたいって子連れて来た。」


水上恭子。


知的そうな女の子だった。


「何で俺なんかと友達になりたいの?」


「ファンなんです。サイン下さい!」


「あぁ‥良いけど。」


普段は、野暮ったいのに卓球をしてる時は鬼のような形相になり身体中からオーラに溢れている。


県大会の決勝戦。


相手に1点も取らせないで勝利した。


恭子は、その試合を観て感激した。


「来年は、全試合応援しに行きます!」


恭子は、ゆうに惚れてる事に気が付いていない。


恭子は、男性恐怖症だった。


中学時代は、モテモテで告白を何回もされた。


恭子は、メガネをかけてモテ対策を高校生からした。


しかし、意味がなかった。


周りからはメガネ美人と言われるようになった。


「あのさ、俺、なんか嬉しいよ。ありがとう。」


少しゆうは照れた。

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