第85話無気力

「ゆう君!ゆう君!」


「何ですか?」


ゆうは、無気力になっていた。


「健君、映画の主演決まったって。」


「そうですか。はい。」


ゆうは、教室の外を見て退屈だと思った。


「ゆう君もしかして無気力症候群?」


「はい。渚さん、そうなんです。」


「少し学校休んだら?」


「はい。今日は早退します。」


ゆうは、教室を出て行った。


自宅に帰っても、テレビ、音楽、ゲームもしたくなかったのでベッドに入って横にゆうは、なっていた。


ゆうは、年に何回か無気力症候群に襲われるのだ。


渚が、来ても一言も話さなかった。


ゆうは、一週間学校を休んだ。


メリーとブルーの世話は渚に任せていた。


「メリーとブルーそろそろ親戚の人に返さないの?」


「いや、それがですね。親戚、自己破産して失踪したんです。はい。」


なるほどと渚は思ってメリーとブルーが不憫に思えた。


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