ゆうは、映画出演は断った。

その代わり推している俳優の坂上健を指名した。

健は、若手俳優の中で光ってる訳では無いが何故か不思議なオーラを放っていた。

「ゆう君！ゆう君！」　

「何だよ？」　

「何で健君なの？」

「何だ、知り合いなのか？」

子役時代からの渚は知り合いらしい。

「健君、ちょっとゆう君に似てるもんね。」

映画は、国内で大ヒットまではいかないが海外に認められて賞を健はもらった。

映画館の試写会にゆうは、呼ばれて渚、健、荒木監督、スタッフと共に観た。

健とゆうは、打ち解けて友達になった。

お互い、ぼっちで気が合った。

健は、学校で友達がいないらしい。

芸能人が多く通っている私立の高校に通っている。

ゆうの部屋で三人、遊ぶ事が増えた。

ゆうと同じで健は勉強が苦手だった。

茜と渚に勉強を教わって何とか期末試験を二人は乗り越えた。

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