第86話睡眠障害

ゆうは、何とか無気力症候群から立ち直った。しかし、今度は睡眠障害に襲われた。


昼間の授業中ほとんど居眠りをして夜はずっと起きている。


「ゆう君さ、今までの疲れが出たんじゃない?」


「刺激的な生活してたからな。」

 

ゆうは、ベッドの上で渚にダルそうに答えた。


「来年の全国大会出れなかったら推薦の話がなくなるって言われた。」


ゆうは、充血した目で言った。


「そんな!」


「結果が全てだろ?」


「病院行こうよ!」


「うん‥。」


渚の知り合いの心療内科に行った。


睡眠導入剤をゆうは、もらって夜眠れるようになった。


部活にも復活した。


「ゆう君!ゆう君!」


「何だよ!うるせーな!」


「早弁は、ダメだよ。」


久しぶりに、ゆうがうざったそうな顔をしているのを見て渚は安心した。


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