第15話友達

「木村君‥僕、忘れてた事があった。」


昼休みに、屋上で健太郎とゆうは話していた。


「何?」


「僕は、中学生の時は弱かったけど卓球が大好きだった。何でかって言うと仲間、友達がいたから。もう少しで見失うとこだったよ。」


ゆうは、健太郎の目を見つめて


「まだ、遅くないんじゃん。」


と言った。


「うん!塾も辞めた。今日から毎日部活に励むよ。」


「そっか‥。」


ゆうは、屋上から校舎に入った。


「やるじゃん!ゆう君。」


渚が、嬉しそうに話しかけて来た。


「別に‥。」


「ゆう君!ゆう君は?」


「しばらくは充電中。」


ゆうは、心地い気分だった。


「じゃあ、わたしも充電中!」


と渚はゆうの背中を軽く叩いた。


「いて!痛いんだよ!ゴリラ女!」


渚は、ゆうの横を愉快そうに歩いていた。


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