第11話マラソン大会
「はぁ‥‥。」
「ゆう君、何ため息ついてるの?」
「マラソン大会だよ。何で部活も入ってないのに走らなきゃいけないんだよ。」
「仕方ないじゃん。」
「休もうかな。」
「ダメだよ!後、一週間後だから一緒に練習しようよ。」
渚は、何故か必死である。
「ファイト!」
学校を終わった後に近所の河川敷をゆうは、走った。
「ファイトって!何でお前はチャリなんだよ?」
「マネージャー的な。」
笑顔で渚は答えた。
しんどい‥中学生の時は余裕だったのに数ヶ月のブランクでこんな体が重たくなるのか‥。
一週間後、マラソン大会が始まった。
ゆうは、先頭をきって走り始めた。
一週間の練習で完全にスポーツ選手に返り咲いた。
そのままぶっちきりで1位で優勝した。
もちろん、渚も余裕で女子の部で優勝した。
それから一週間、卓球部、陸上部の勧誘を受けた。
ゆうは、早弁しながら断った。
下駄箱には、ラブレターがどっさり入っていた。
そして、色々な女の子や男子に声をかけられた。
しかし、ゆうは、マイペースだった。
「どう?再注目される気分は?」
「うるせーよ!俺は天狗になったりしねーよ!」
渚は、ニッコリ笑って
「さすが、ゆう君。」
と言った。
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