第10話幼なじみ

「ゆう君!「ゆう君!」


「なーに?渚ちゃん?」


「将来、わたしと結婚して!」


「いーよ。」


「渚!渚!授業中に居眠りすんなよ!」


「ゆう君、わたしと結婚して!」


「何言ってんだよ。冗談言ってんなら早弁しろ!」


「先生!木村君が早弁してます!」


「渚!」


「木村!廊下に立ってろ!」


ゆうは、渚を睨んで席を立った。


「弁当置いてけよ!」


「はーい、」


と気の抜けたゆうは、から返事をした。


昼休みー屋上。


「渚、何か俺に恨みでもあんのか?」


「ゆう君が、約束忘れてるから悪いんじゃん!」


「あ、あれはガキの時の約束だろ?」


「もう、知らない!」


渚は、屋上から校舎に戻ってしまった。


「それは、男として最低ですね。」


茜にまでゆうは、言われた。


「先生!先生は、彼氏いるんですか?」


「いませんよ。」


「ふーん、それで男女のうんぬんが言えるんですか?」


「‥‥。」


茜は、真っ赤な顔をして帰ってしまった。


おいおい!帰っちゃったよ。


「おーい!渚!」


隣の家に住んでいる渚をゆうは、呼び出した。


生まれて初めて渚に無視された。


次の日。


「ゆう君!おはよー!」


「おはよー!じゃねーよ!昨日、呼んだのに無視しただろう?」


「昨日は、オーディション受けに行ってたから、ごめんね。」


「そっか‥‥。女優にカムバックか?」


渚は、別にと言った。


「何か用事だったの?」


「傷つけたかな?って思って、謝ろうと思って。」

 

「思って2回言ったね。今はただの幼なじみだけど、いつかゆう君のお嫁さんにしてね。」


「それは、良いがその前に色々‥‥。」


「ゆう君、エロいね。」


バレたか‥‥。






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