第3話

学校へ行く。


僕は共学なので、女子の制服には見慣れている。

なので、正直興奮しない。


当たり前だが、成人したら、フェチになるのか・・・


まあ、この事はその時に、考えよう。


うちはブレザー。男女共に・・・

有名デザイナーがしたのか、かなりおしゃれ。


まあ、それはおいておいて・・・


「あの、聖良さんって女の人、僕は記憶にないが、

向こうは、知っているみたいだな・・・」


顔を思い浮かべるが・・・

なぜだ?

さっき会ったばかりなのに、思い出せない。


でも、声は思い出せる。

とても、透き通っていた。


「声優になれば、売れるな」

バカな事を、考えている。


いつも通りに、授業を受けて、いつも通りにお弁当(僕の手作り)を食べて、

いつも通りに、帰宅をする。


彼女はおろか、友達がいない。

まあ、欲しくもないが・・・


夕食の買いだしをする。

食事は父との当番制。


なので、自然と上手くなった。

でも、お店には出せないが・・・


「ただいま」

家に入る。


「お帰り。秀一くん」

女の人の声がする。


そうだ。

浪人生の、聖良さんが、今日からいるんだ。


「ただいま。聖良さん」

「お姉ちゃんで、いいよ」

そこですか・・・


あれ?

変だな・・・


顔が見えない。

ただ、髪は長く、スタイルも悪くはない。


どうして、顔が見えないんだ?

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