第8話紹介者と当事者

 私の合う人全てが、犯罪者。顔が見えなくても、がおられても。私も相手も何もしない。


 毎回泣いてしまう。行かないでと何故かせがむのは、憤りを感じるから。行かないでが続くたび、


ごめん。


一言あるのじゃなくて、悪くは思わないで欲しいと願われる。私の好きな人は、犯罪者。犯罪者にされてしまったり、酷い事をされてしまう。


 犯罪者になりやすいらしい。全員じゃ無いのにと考えたくなくなる。


 犯罪者になりやすいらしい呪文さえ溶けてしまえば、呪文の説き方さえ修行出来れば。


 『 犯罪者 』


って、なんだろう。


私の好きな人は、犯罪者。


 犯罪者であっても、犯罪を冒している訳じゃない。犯罪歴もある訳じゃない。


 犯罪者なんだ。

罪作りな人を選んだ。犯罪者にさえ見えない犯罪者。


 犯罪さえしてないのに。

罪作りだからじゃ。


 私の好きな人は、犯罪者。

もしそうならば、更生させればいい。誰かを傷つけたのじゃなくて技と、傷を負いながら傷を付ける。


だから、犯罪者。

私の好きな人は、犯罪者。

それでも好きな人。


 好きな人には、ごみが付きやすい。だから、罪作りをしてしまう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る