第4話 近づく天体と遠ざかる天体

 光子は超伝導体の中では光速から減速し、質量を持ち、質量を持つ物質と同じ運動方程式に従う。超伝導体は極低温で電子の抵抗がゼロになることであり、宇宙は極低温である。

 原子核と電子のエネルギー交換が困難な時に光は質量を持つ。原子核と電子のエネルギーを仲介する光に別の光が増えると、その原子のエネルギーの複雑さが増え、その原子の質量が増える。逆に、原子核と電子のエネルギーを仲介する光が外へ出ていくと、その原子のエネルギーの複雑さが減り、その原子の質量は減る。

 質量とは、光のエネルギー交換の困難さのこと。宇宙の膨張が加速しているのは、地球の光のエネルギー交換の困難さが増しているから。

 重力は、光と光の間にある光がエネルギー交換が困難になる時に発生する。重力とは、光と光と光が等距離で遠ざかっているのに、そのうちの一個の光が球体的内側を動くように軌道をとり、それによって、他の二つとの光の距離が近づくように見える見せかけの力である。重力とは、二つの光は光速で遠ざかっているが、その間にある球体的内側の軌道をとる光とは、その二つの光とは近づいて見える見せかけの力である。

 核力は、陽子と中性子が近づくとエネルギー交換が楽になり、遠ざかると困難になる現象である。

 電磁気力は電荷、核力は色荷、弱い力は弱荷と呼ぶ。

 この物理理論から推測するところ、どのような空間の伸縮のする宙域に高度な知的生命体が存在するだろうか。

 高度な知的生命体は、光のエネルギー交換の困難さが増すはずだから、大きな質量を持ち、地球との距離は近づいて行き、知的活動が増えるほど、地球とその宙域の距離は近づいていくはずである。

 逆に、地球から高速で遠ざかっている天体は、おそらく、知的生命体がどんどん滅亡しているのだろう。

 これは宇宙探査の参考になると思い、ぜひ、書き伝えたい。


参考文献。

作者不明「相対性理論 絵と文章でわかりやすい! 図解雑学」

和田純夫「時空図で理解する相対性理論 図解雑学 絵と文章でわかりやすい!」

大栗博司「大栗先生の超弦理論入門」

フランク・ウィルチェック「物質のすべては光」


追記。

 「この物理理論から推測するところ、どのような空間の伸縮のする宙域に高度な知的生命体が存在するだろうか。」からの文章はまちがっている。これは、光のエネルギー交換の困難さが増加すると重力が発生するという理論だが、物質に知的生物の活動があるかどうかは、光だけを媒体としない。知的生物の活動は、記号体としての表象であるはずであり、記号体が複雑になることと、光のエネルギー交換が困難になることは一致しないため、近づく天体が光のエネルギー交換が増加していて、遠ざかる天体が光のエネルギー交換が減少しているとしても、それは、近づく天体における記号体が複雑になっていることや、遠ざかる天体における記号体が単純になっているとは直接には関係がない。

 よって、「この物理理論から推測するところ、どのような空間の伸縮のする宙域に高度な知的生命体が存在するだろうか。

 高度な知的生命体は、光のエネルギー交換の困難さが増すはずだから、大きな質量を持ち、地球との距離は近づいて行き、知的活動が増えるほど、地球とその宙域の距離は近づいていくはずである。

 逆に、地球から高速で遠ざかっている天体は、おそらく、知的生命体がどんどん滅亡しているのだろう。

 これは宇宙探査の参考になると思い、ぜひ、書き伝えたい。」という箇所はまちがっている。追記の形でまちがいを認め、修正としたい。

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