第24話血が溢れる

闇は、修羅刀を掴んだ。


「兄さん、一緒に村を出て暮らそう。」


「はは…。俺は、この修羅村を壊滅させる事をずっと考えていた。」


修羅刀は、闇の手を離れて影の手に戻った。


「仕方ない。兄さんを殺すしかないようだね。」


「そうだ。殺せるなら殺してみろ!俺は、ずっと誰かと…。くだらない、お前を殺して修羅村の掟は俺になる!」


影は、突進してきた。


その影の首を闇は切り落とした。


闇は、泣いていた。


苦しかっただろう、悔しかっただろう、涙も枯れただろう、地下牢は寒かっただろう。


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