第23話懺悔刀

闇は、影が登っている大木を斬った。


影は、宙返りをして地面に着地した。


「何だよ、なかなかやるじゃないか。」


影は、血塗れの修羅刀を右手に持ち代えた。


「来いよ!」


闇は、刀を下ろした。


「これが俺の構えだよ。」


「早死にするぜ!」


と影は、上段に斬りつけてきた。


それを、闇は交わした。


「ずいぶん、大振りだね。後ろが、がら空きだよ。」


と闇は、影に言った。


「お前の刀、名刀か?」


「懺悔刀だよ。うちの家宝だよ。」


「虫酸が走るぜ!」


影は、修羅刀に自分の心臓を突き刺して飲ませた。


「うーん…。良いね。」


影は、恍惚とした表情をした。


狂ってると闇は思った。


影は、修羅刀を心臓から抜き出した。


「これで無敵!」


修羅刀は、勝手に動いて闇を襲った。


刃と刃の擦れる音が響いた。


真っ直ぐ飛んで来た修羅刀を闇は振り払った。


「はは…。」


影は、笑っている。


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