第22話影と闇

「兄さん!」


「お前は、誰だ?」


影は、木の上から修羅刀を担いで登っていた。


「俺は、闇だ!」


「ふ…。光とそっくりだな。」


「あぁ、三つ子だからね。」


蔵に監禁されていたボンボンかと影は思った。


「兄さん、もう、村人を殺すのは止めてくれないか?」


「お前に、指図される覚えはないけどな。」


影は、髪の毛をかきむしりながら言った。


「仕方ない。兄さんをこれ以上、殺人鬼にするわけにはいかない。」


闇は、日本刀の鞘から刃を抜いた。


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