第15話交換

修羅刀を持っている光は何者かに襲撃を受けて重体になった。


その噂は、闇達にも流れてきた。


「どういう事だよ?」


孝は、そわそわしている。


「孝、落ち着け。」


闇が静かに腕組みをしていた。


「一応、弟だろ?」


孝は、闇の落ち着いている姿にイライラした。


「あぁ…。光は、弟だ。でも、今は修羅刀を光から奪い取った人間が危険だ。」


そんな中…蔵に闇の父親、大栄武蔵が入って来た。


「闇、光にやはり瓜二つだな。」


武蔵は、機械的な話し方をした。


「父さん…。」


「光は、もう、再起不能だ。これからは闇の名を捨てて光になるのだ。」


「何、勝手な事言ってるんだよ!十五年間も蔵に闇を監禁しといて!」


孝は、怒りを爆発させた。


「佐藤家か…。お前達には人質になってもらう。」


「父さん!」


闇は、立ち上がった。


「お前は、わたしの言うとおりにしていればいいんだ。光。」


「俺は…。俺は、闇だ!」


「光…。佐藤家がどうなっても良いのか?」


闇は、孝、ねね、静香、鏡を見た。


「分かりました。俺は、今から光になります。」


「おい!闇、それで良いのかよ?」


孝は、闇の肩を掴んだ。


「手を離せ…。わたしは、大栄光だ!えた、ひにんの分際で話しかけるな!」


闇は、孝の手を叩いて蔵を出て行った。


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