第12話村の掟
修羅村には、おぞましい法律があった。
一年に一回、神様に処女の娘を捧げるのだ。
それを決めたのが村長の高木源三「九十才」であった。
修羅村は、毎年、夏は干ばつが続く、源三はそれを防ぐために冬に生け贄を神様に捧げる。
不思議と干ばつは無くなり村人も喜んでいる。
しかし、それに真っ向から反対したのは源三の息子の高木正だった。
正は、名前のとおり曲がった事が大嫌いな正義感溢れる人物だった。
特に、今年は猛反対している。
それは、何故かというと佐藤家の静香が生け贄に選ばれたからであった。
正は、静香と密かに付き合っていたのだ。
「時代錯誤は、やめろよ!父さん。」
「これは、村の掟で決まった事だ!文句を言うな!えた、ひにんの娘だ、村の為に死ねるなんて本望だろう。」
「本望?人を殺して迷信を信じるなんて狂ってる。」
「そのとおりだ、修羅村は狂ってる。それが村の掟だ。」
正は、静香を村の外に出そうと計画していたがその前に要金が佐藤家を襲撃して静香は行方不明になってしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます