第8話佐藤家

佐藤邸に、闇は戻った。


死体の山の中に孝と鏡と静香がいた。


「悪い孝、母ちゃんは取り戻せたけど修羅刀は奪われた。」


「良いんだ、呪われた刀だから。母さんを連れ帰ってくれてありがとう。」


孝は、闇の手のひらを掴んで泣いていた。


「感謝するのは、俺の方だ。十五年間、ずっと今日という日を想い描いていた。」


闇は、孝の肩を軽く叩いた。


「父さんの、敵討ちに行かなきゃならない。」


「待て…。」


「止める気か?」


「協力する。しかし、今はこの場所から離れるべきだ。修羅刀は気にするな俺が蜘蛛を使って修羅刀の場所まで糸が導いてくれる。」

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