第5話闇
「なんだと?闇は蔵の中で監禁されてるという話しだぞ。」
要は、動揺している。
「ああ、さっきまで十五年間監禁されていたさ。」
闇は、明るく答えた。
「みんなを離せ!」
孝は叫んだ。
「うーん、闇なら殺しても大丈夫だな。」
要は、残酷な顔になった。
「孝、刀を持っているか?」
闇が震えている孝に聞いた。
「ああ、先祖代々から伝わる修羅刀がある。今、取って来る。」
孝は蔵に走って行った。
「修羅刀?あれは伝説の刀…。えた、ひにんの佐藤家が持ってたとはな。」
要は、呟くように言った。
「俺を、殺せたらあんたに修羅刀やるよ。」
闇は、要に言った。
「お前、俺様の腕を舐めるなよ。数分後には助けて下さいと俺様に土下座する事になるぞ。」
「ふ‥。」
「何を笑っている?」
「いや、お山の大将が十五年間監禁されてた俺に勝てるかな?と思って笑ったんだよ。」
孝が、息を切らせて闇の肩を掴み修羅刀を渡した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます