一章 番外編 とある日
第51話 とある日のクエスチョンアンサー
完全に作者の趣味で、キャラクターが質問に答えるだけです。読まなくても、本編内容の理解に何ら支障はありません。
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「これ、一体何?」
「さぁ?でも、一つ確かなことはこの世にはあんまり逆らわない方がいいこともあるんだ」
「それが今ってこと?」
「多分そう、部分的にそう」
「この、閉店後の喫茶店で、机に置かれた紙に書かれた、よく分からない質問に答えることが?」
「まぁ、大したこと聞かれる訳じゃないみたいだし」
「仕方ないわね...」
Q,好きな食べ物は何ですか?
「話題が出尽くした初対面同士の苦肉の策みたいな質問出してくるね...」
「なにその微妙にいたたまれない例え話...まさか実話?」
「ノーコメント。好きな食べ物...甘いものが好きだね。だからパンケーキとかはよく自分で焼いて食べてます」
「私?私は...ナギの作るご飯ならなんでも好きだけど...思い出補正でカツ丼かな?あの恨めしいガーリックライスも美味しかったわ」
「あのあと、口臭のことで寮監にからかわれたって、ティアラにポカポカ叩かれた僕もあれはちょっと恨めしいので、もう作りません」
「...作らないの?」
「えっ」
Q,好きな色は何ですか?
「これ知って何になるんだろうね?」
「それ考え始めるには早いと思うわよ」
「二問目だもんね。ええっと...特にこれ!って色はないかもしれない。強いて言えば、淡い色が好きかなぁ。あんまり目に優しくない色はちょっと...」
「雰囲気が淡いものね、ナギは」
「褒め言葉?」
「もちろん。ヘーゼルさんのところで買った淡い色のコートもよく似合ってるわ」
「ありがとう。それで、ティアラは?」
「私は自分の髪が気に入ってるから紺色が好きね。あと、キャラメル色みたいなちょっとモダンな色も好きね。ナギと一緒で、レモン色みたいな、蛍光色?っぽい刺激の強い色は苦手かな」
「(色の例えまで食材なのはさすがの食いしん坊だなぁ)」
「ナギ、今なんかふざけたこと考えてるでしょ」
「えっ!?いやいや、滅相もない...ははは。次行こう」
Q,趣味はなんですか?
「本格的にお見合いみたいな雰囲気になってきたな」
「おみあい?」
「あっ、こっちでは通用しない例えなのか」
「こっちでは?」
「また、僕の故郷のお話だから気にしないで。ティアラはある?趣味とか」
「んーー、気分転換に好きなお洋服着て、意味もなく街を歩いたりするのは好きかも。たまに美味しそうな屋台で何か買ったりなんかして」
「散歩かー。僕も運動を兼ねてしてみようかな」
「なんだかスリとかに遭いそうで怖いのよね、ナギって。今度一緒に散歩に行く?」
「いいね。僕は無趣味だね...何か始めてみたいとは思うけど。強いて言うならコーヒーの味の探求かな!」
「たまに試飲するけど違いがわからないのよね...」
「ティアラはまだ若いのさ!」
「年齢一つしか変わらないわよ」
Q,特技はありますか?
「面接か何かかしら?」
「アピールしないと落ちちゃうね」
「何によ...」
「ある?ティアラ、特技なんて。僕知らないんだけど」
「そうね...テスト?」
「はい?」
「テストでいい点とるのは割と得意かも」
「分かり合えない人類が横にいる...」
「ナギ、テスト苦手なの?」
「どこに得意なやつがいるんだよ...ここにいたよ...僕はピアノ一辺倒でテストなんて酷い有様だったよ」
「クリスと仲良くなれそうね。そんな喫茶店マスターの特技は?」
「うーん、なんだろね?音楽と料理以外なら、チェッカーかな?」
「チェッカー...?なにそれ」
「んー、シンプルかつ奥深いボードゲームだよ。今度教えてあげる」
「約束よ?」
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「ほんとに、これを聞いて何になるのかしら?」
「さぁ?」
「まぁいっか...」
「さぁ、晩御飯食べよう」
「やった!今日は何!?」
「今日はねーーーー」
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冒頭にも書きましたが、完全に作者の趣味です。ちょっと砕けた話を、二章開始までまちまち更新します。
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