9話 学院長室にて 後編
「本当にごめんなさいね。実は全部知っていたの。和人君が女の子として転入してくるのもそれが妹さんのためだっていうこともね」
あの後、学院長は僕たちに謝ってきた。なんでも父とは古くからの知り合いで今回のことはすでに話が通っていたようだ。でも、実際会って話もしたかったので寮母さんに間違った部屋の情報を言ってもらうように頼んでおいたそうだ。
「僕たちのことを知っていたのはわかったんですが、どうして寮母さんに頼んだんですか?」
「それは、あの子も知っているからよ。私のフルネームは
「あ、そうか。なるほど、納得です」
(そうか、あの時言われた「頑張ってね」ってこのことだったのか)
そこからは、少しの歓談の後これから頑張ってということを言われて学院長室を後にした。
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