秘めたる想い ルート 2話 あかされゆく真実と共犯者

 佐倉さんに店を出された私は疑問が沸き上がっていた。


 (なにか、おかしい。私は確かに入っていくのを見たはずなのに。それに、忘れ物を取りに行くなら店に一回戻っているはず。来てないはずがないんだよね)


 そう考えた私は、何かあると思い店の陰で隠れて様子を覗う事にした。


 (はぁ、お客さん以外出てこないなぁ)

 もうあきらめて帰ろうと思ったときふと声が聞こえてきた。

 

「それでは皆さんお疲れさまでした」

 

「「「お疲れさまでした!!」」」


 とうとうお店の閉店時間になったようだった。

 

 そこに、知っている声が2聞こえてきた気がしたのは気のせいだろうか。


 (まさか、ね)


 私には確信があった。しかし、それだと佐倉さんはウソを付いていたことになる。

 

 そんなことを考えていると、愛加の話し声が聞こえてきた。


「今日はありがとう。絶対ばれるわけにはいかなかったの」

 


 私が混乱している間に2人が出てきてしまったようだった。


 (えっ、うそ)

 

 しかし、店から出てきたのは、愛加と佐倉さんではなく、愛加と雅也だった。



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