美麗ルート
秘めたる想い ルート 1話 美麗の敵対者?
私は愛加が忘れ物を取りに行くと言って駆けていった時の様子がおかしいと思い、追うことにした。
「私ちょっと用事を思いだしたからこっちに行くね。 あ、それと送りとかはいらないよ」
そう言って私は、2人の返事を聞かずに駆けだしていた。
(たぶん愛加は何かを隠している。私はそう思う。何かこの胸がうずうずする感じが昔ににているから)
「私、何してるんだろうな」
そんなことを考えながら走っていくと遠くでカフェに入っていく愛加の背中が見えた。
それを追って私は再び店の中に入っていった。
「あれ、愛加?」
しかし、私に愛加を見つけることはできなかった。
「どうかされましたか、お客様?」
「えっと、あ! あなたうちのクラスの佐倉さんじゃない?」
「えぇ、そうですよ。美麗さん」
そういって彼女は微笑んだ。
「ここに愛加がこなかった?」
「えぇ、来ましたよ。でも、もう愛加たちは帰りましたね」
「え、でも今店に入ったばっかりのはずなんだけど」
「といわれてもわかんないよ。美麗の気のせいじゃないの?」
「で、でも!」
「用がないならほかのお客様の邪魔になるのでかえってね、美麗さん」
クラスメイトに言いきられてしまうと遠くから見ただけの私には、気のせいじゃないと言い切ることもできず帰るしかなかった。
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