登場人物紹介
・
物語の主人公。祖先とされる『賀茂浅葱』の名前を持ち、それをコンプレックスと感じて日々を過ごしてきた。
上記の理由ゆえに目立ちたくないと考えていて、地味な格好をしていることが多い。くせ毛の黒髪と青交じりの黒目で度無しの黒ぶち眼鏡を掛けている。
3年前の事故で両親を失い、現在は従兄の家で居候をしている。
何に対しても関心が薄く、否定しがち。自信も無く、いつも下を向いている。
『退魔師』という立場は家柄上、幼い時からそうであった。
いくつかの出会いや心の触れ合いによって現在は少しだけ前向きになってきた。以前は喚び出せなかった式神たちも喚べるようになり、避けてきた現実に向き直るために日々奮闘中。
・
浅葱の従兄で、浅葱の理解者。茶色の短髪に黒い瞳を持つ、前向きで明るい性格の兄貴分。
土御門家の次期当主という立場ながらも、それをひけらかすこともなく、人当たりの良い好青年で教師からも生徒からも人望が厚い。
彼に従う式神二体は妖魔ではなく、精霊の類。名前は
方角の神である四神も従えているが、こちらは土御門家を継ぐものとしての継承であり、『式神』としては命を下すことが出来ない。
現在は父の名代として、分校である西洋校へと『留学』の名目で調査に向かっている。
・
浅葱の伯父であり、匠の父親。土御門家現当主。
大きな体躯に白髪のオールバック、顎髭を蓄えている風貌で厳格なイメージを持たれているが、その実は極度の感動屋ですぐに泣く。恋愛小説が愛読書。愛妻家。家族を大事にしていて、息子以上に甥である浅葱の事も必要以上に気にかける。
退魔師としての存在は広く知られていて、界隈では有名人。実力はそれ以上。息子の匠に四神を託した今でも、彼らを喚ぶ事も可能。
浅葱の両親の『事故』の理由を知る人物。
・
浅葱の伯母。匠の母。寛匡の妻。
二藍色の髪と飴色の瞳を持つ、浮世離れした人物。ふんわりとした口調と、つかみどころのない性格をしている。
料理が壊滅的に下手だが夫が美味いと泣きながら食べてくれるために上達しない。
元は八瀬の『贄の巫女』。
-----------------------------------
・
浅葱の一の式神。男性。賀茂浅葱の時代からの存在。元は妖魔。
黒髪金目で本来の姿は背中に翼をもつヤマネコであり、天猫族という妖魔の世界の頂点に立つ者。
・
浅葱の二の式神。男性。賽貴と同様、古の存在で、元妖魔。
両性ゆえに中性的な顔立ちで、薄茶色の髪と水色の瞳を持つ。本来の姿は尾を三本持つ白狐。
賽貴が式神の立場を退いたのち、一の式神となる。
・
浅葱の三の式神。女性。元妖魔。
蔦色の髪と燃えるような赤目を持つ強い女性。本来の姿は炎を纏う狼。
外見的変化は殆どないが、実は娘と孫がいる。
・
浅葱の四の式神。女性。元妖魔。
昔の姫のような出で立ちで全身が白と青。いわゆる『雪女』で唯一獣の姿を持たない。
長きを生きてきた孤独の人。人間界と魔界を繋ぐ門の門番を相変わらず一人でこなしている。
・
浅葱の五の式神。男性。元妖魔。
鶯色の長い髪と茶色の瞳。盲目だが気配で全てを察知することができる。
人と妖魔との間に生まれた半妖。本来の姿は背中に鳥の羽根が生えた鳥人族。
藍とは恋人同士。
・
浅葱の式神。外見年齢は16歳ほどに成長(変化)している。
過去に罪を犯して格を落とし、『使役』という立場にいる。
賽貴と同じ天猫族。切れ者で頭の回転が早い。
黒猫の姿で居ることが多く、妹と体を共有している。
・
浅葱の式神。琳の双子の妹。
犯した罪により現在は兄と黒猫の姿を共有している。
颯悦の恋人。
・
静柯の唯一の式神。賽貴の双子の兄。
銀髪の金目。元々は敵である存在だったが、現在は他の式神たちとも交流があるらしく関係は良好。
変わりゆく時代を楽しんで生きている。
静柯の恋人でもあるが、紅炎との間に娘をもうけ、孫も存在する。
-----------------------------------
・
一体のみの式神しか持たない、名前通りの静かな人物。
端正な顔立ちでいつも笑顔。前髪左分けの黒髪。青交じりの黒目。常に着物姿。(着流し+羽織)
・
静柯の実妹。おかっぱ頭に三白眼、黒ぶち眼鏡で地味な印象の女の子。
浅葱にライバル意識を持っている。
-----------------------------------
・
紅炎と諷貴の娘。制約に縛られず、人間界と魔界を自由に行き来する風来坊。
遠い昔に賀茂浅葱の弟と結ばれ、息子を授かっている。
・
前作主人公。土御門浅葱の祖先。
古代の存在ゆえに故人扱いになっているが…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます