第3話
鈴音さんに見せたいものがあるんです!とは言ったものの…
鈴音さんが喜んでくれるかわからないし自信がない。
エアロプレスから1番近い最寄駅から1時間かけて、そこからまた歩いてロープウェイに乗ったら着く場所。俺の小さい頃の思い出の地。
クリスマスの日に欲しいものが手に入らなくて泣き叫ぶ俺を、ロープウェイに乗って移動して。あまりの綺麗さに驚いて、今でも目を瞑ったらあの景色が蘇ってくる。
景色を見た瞬間に泣くの辞めたのにはびっくりしたわよって母さんよく言ってたなぁ。
鈴音さんがどう思うかは分からないけれど、やっぱりここに行こう。俺の思い出の、綺麗な景色を一緒に見たい。
鈴音さんと一緒に。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます