例のマスクを使ってもらってみたはなし

 子どもらが「使いたい」と言ったので、せっかくだから検証がてら使ってみてもらいました、アベノマスク。

 袋から開封すると、まあ確かに給食マスクにそっくり。

 大きさは、給食マスクよりもちょっと大きいかな。

 でもわたしが使ってる小顔用マスクよりも小さい。

 成人男性には間違いなくちっさいな。

 うちはマスクは、旦那は「顔のおっきい人用」、わたしと上の子は「小顔用」、下の子は「子ども用」のサイズなんですよ。

 普通サイズのマスクは誰の顔にもぴったりしないので、果たしてこれは誰用だ? とかね、ちょうど思っておったのですよ。

 朝、まずは上の子に装着。

 ゴムが余ってて顎までたるーん状態だったので、ゴム紐をちょっと結んで縮めてやって、そのまま行ってらっしゃい。

 小学生の上の子に大きいんだから、幼稚園児にも大きいに決まっておると思って、試しに装着。

 するとそっちはなぜかぴったり。

 なぜだ。

 おまえ、顔でかいな……。

 そうしてそのまま幼稚園まで歩いてみたんですけど、そうするとなぜかぴったりなのに、歩いてるとどんどん下に落ちてくるんです。

 はて、なんて不思議なマスクだと思いまして。

 触ってみていろいろ考察してみた結果、わたしはこのマスクの重大な欠陥に気づいたのです!


 あのさ、あれね、子ども用給食マスクと同じ姿なんだけど、折りたたんで使ってある布の大きさがまるで違うんですよ。

 もっと大きなガーゼ布を使ってあるの。

 まぁ、ウイルスとか飛沫とか防ぎたい目的だから、意図は分かるんだけどね。

 つまりは、ちょっと質量があるのよ。

 なのに。

 なーのーにー。

 耳にかけるゴム紐がさ、こっちは子ども用給食マスクと大差ないわけ。

 ゆるゆる。

 つまりガーゼ布の質量と見合ってないゴムの弱さなわけよ。

 だから布の重さにゴム紐が負けて、どんなにぴったりでもたる〜んってなる。

 ゴム紐に忖度して今度は大人がつけると、ゴム紐を通している両脇のところが無駄に絞られてしまって、尚更ちっさくなってしまう、と、こういうわけだったんですな!

 いやぁねぇ、確かにこれでは使い物にならんですやん。

 ゴム紐だけちょっと変えてしまえばいいのかもしれないけど、そこまでして使いたいと思うような代物でもなし。

 リメイク?

 いやいや、わたしがそんなマメなことしますかいな。笑

 帰宅した上の子の使用後の感想。

「使い捨てマスクよりも息がしづらい。あと暑い。もう要らん」

 あかんやん。


 んでね、これもついでだから、試しに手洗いもしてみた。

 洗面器にお湯を張って、ウタマロ石鹸っていう、緑色した洗濯用固形石鹸があるんですけど、それを溶かして洗濯用石鹸水を作ってですね、上の子がいい感じにちょっと汚してくれていたので、30分浸け置いてからの押し洗いをしてみました。

 汚れはねぇ、まあ普通に取れたよ!

 さすがウタマロ石鹸。

 たーだー、洗濯機と違って、脱水がなかなかでね。

 あのきれいな形を保ちつつ、サイズを縮めないように洗おうと思ったら、結構ゆるめに絞るしかないわけですよ。

 むぎゅーっと押しつぶして、引っ張って伸ばして、ピンチハンガーに吊るしてみました。

 これが昨日の夕方のはなしね。

 今は翌日の午前10時頃なんだけど、部屋干しではまだちゃんと乾いてない。


 うーん!

 役に立たーん!!

 どうしよっかなぁ、これではゴミだなぁ……。

 念のために取っておくべき?

 でも最近お店で普通にマスク買えるようになっちゃったから、なおのこと要らんのよなぁ。

 取り敢えず、ちゃんと乾くのを待ってみるか。

 お姑さんに渡したら、劇的変身をさせてくれるかしら。

 解いて布巾にされそうだな。笑

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