『背中越しの温度、溺愛』
これはですねぇ、わたしがWeb上で小説を書き始めてから、一番最初に書いた長編恋愛もの(二次創作)のタイトルです。
今まで書いてきたものの中で、一番思い入れのある作品だったりします。
二次創作だから、カクヨムさんには持ってこれないんだけどね。
わたしは基本的に、創作のネタ元は大体が自分の経験からもってきてます。
リアルな細かい部分が分かるし、ネタ被りで揉めずに済む。
実体験がゼロのやつは、多分『純』しかないんじゃないかなあ。
あれはつくった目的が明確にあるので、実体験は必要なかったんだよね。
んで、この『背中越しの温度、溺愛』ですわ。
これは、昔お付き合いしていた人をメインに持ってきた上で、わたしのただれた恋愛関係6年分を半年に纏めこんだものなんですよね。
いやぁ、彼は良いネタ提供者だった。
結構あれこれ使わせてもらったわ。
まさか今頃こんな感謝のされかたをしているとは思うまい。
生きてんのかなあの人。
舞台は主人公の部屋の台所、別れ話の最中に触れようとしてきた手を振り払うところから始まります。
まあすったもんだして最終的にはヨリが戻るという、事実とは異なる展開で幕を閉じるわけなんですが、これがねぇ、本当にもう書くの大変だったんですよ。
今でこそ頭の中だけで長編組み立てるノウハウの習得をしたのでそこまで苦労はないんだけど、これ書いたときはなーんも分かってなかったので、あれこれ大変でした。
まず使うキャラクターが多すぎた。
何人いたかなあ、9人いたんじゃないか。
そのうちの4人は主人公と関係を持っているわけです。
もうまずこの時点で無理がある。
んで、着地点が曖昧なまま書き始めちゃったもんだから、全28話くらいあるんだけど、15話くらいまで書いたときにね、向かう先を間違えていることに気づいてしまって、まさかの4話以降全面書き直し。
あれは読んでくださってた方々に本当に申し訳なかった。
群像劇みたいにしたので、ページが変わるたびに視点が変わるのです。
これは口調とか置かれた設定とかでギリ分かってもらえていたんじゃないかな、当時のわたしの技術では、二次創作だから分かってもらえていたって部分が大きかったと思います。
できればあの手法は二度と使いたくない。
実体験をネタにしてるもんだから、思い出すたびに辛くなったりもしたしね。
でもね、つくるの大変だったんだけどさ、沢山の方が読んでくださって、いっぱいコメントくださるわけですよ。
「泣きました」とか、「あのシーン格好よかったです」とか、「ハラハラします」とか、「あのキャラクターが好きです」とか。
「続きが気になるから早く書いて」とか、「あんたもう最高やわ」とかね。笑
やっとこさ書き終えたら、「お疲れさまでした」とか、「書いてくれてありがとう」とか、そんな言葉ばっかりいっぱいもらったんです。
読み返さなくても覚えています。
宝物です。
あれがあったから、今でも書いていられるんでしょうね。
本当はあの作品も、オリジナルに変換してこっちに持ってきたいんですよ。
でもねぇ、ちょっと直すのが難しそう。
下手に触ると全くの別物になってしまいそうなんです。
あと長いからさあ、そんな頑張れない、『舞台女優』も書かないといけないし。
だから思い出だけ持ってこようと思って、こうやって書いてみました。
今ちょっと自分のサイトがさ、具合悪くていつ消えてもおかしくなさそうな感じなんだよね。
作品自体はpixivさんに転載したから大丈夫と思うんだけど、いただいたコメントたちはどうにもならない気がするので、取り敢えず想いと一緒に、ここに。
知らん作品のはなしされても困るよねぇ、ごめんよ。
まぁ1ページくらい貸しておくれよ。
今度からはちゃんと、ここに置いてるやつのはなしをするね。
でも取り敢えず次は、色恋のはなしでもするか、もしくはわたしの好きなマカロニサラダの作り方でも書くかな。
うーん、どっちにしよっかなあ。
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