地球に戻りました。

「戻ってきたのか?」

ふと気づくと久方ぶりにコンクリートの道路の上に立っていた。いつものことながら一瞬何が起こったのかわからかった。


「雨が降ってて、このビニール傘を持っていて、やったぞ戻ってきたぞ!!」

俺はこの雨の日に交通事故ではじめての転生を受けた。そして手に持っているこのビニール傘は初回の転生した世界、異形界でかなりお世話になった俺の相棒である。


すぐさまこのビニール傘があのビニール傘か確認するべく、スキル鑑定を使った。


ーーーー《異形》ビニール傘ーーーー


やはりこれは俺の相棒であった。雨が降ってるのに清々しい気分になる。新しいパンツを履いてる気分である。


「よし、今回はモブで行こう!!だって冴えない小島だもの。」


英雄やら邪教神やら勇者やら何やら色々やらされていたら流石に飽きるというもので、やっとこ地球に戻れたのだから平凡で静かに暮らしたいものだ。


よーしそしたらまずは愛しいマイホームに帰るとするか。





スキルジェット流奥義瞬間移動を発動してとーーーーーーーー






周りにいる人達はのちにこう語る



「あれは、幽霊かいかれたやつに違いない。だってそうだろ?雨の日にを持ってるのに目が血走って笑って独り言言ってたんだから。その瞬間すぐ消えてしまったんだから。」





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「小島君せっかく地球に戻したのだから、止めてくださいよ。」

ゼウスは小島に仕掛けたカメラから様子を伺って静かにそっと呟いた。






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今回はモブで行こうと思います。 鷺沼祥 @saginuma_shou

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