第41話大王の声と怪人の心(sideカイト)
その時だった。
頭の中に大王の声が鳴り響く。以前の強烈な支配的な声とは違い、ただ頭の中で響いているだけ。体が膠着することもなく、意識は自分を保つことが出来た。それは多分、この白いヒーロースーツを着ているからなのかとも思えた。
【カイトよ! また舞い戻って来て何をする? ワシを倒しにでも来たか?今度は、どこまで耐えられる? この状況、どうやって抜けるのか楽しみだな……。お前の大好きな
「くそっ! 大王め! 小賢しいことしやがって! 直ぐ様ここに出て来い! そして相手しろ!」
【いくらワシの支配力から逸脱しようが、ワシまでは、たどり着けまい! 殺せるか? 大好きな
愛美は繭のロッドを俺に乱れ打つ。俺は、それを何とか躱すが、
【
「
【ギャラギャラ! お前がワシの言うことを聞かずに、反抗するから!お前の大好きな、
「カイトくん、カイトくん、カイトくん……」
何もわからずに唯、俺の名を、叫び、攻撃を加える
「やめろ!
【叫んだところで、どうにかなるものでもあるまい。ギャラギャラ!】
俺は、打ちたくない衝撃波を
「くっ!? どうすれば……」
「アハハハハッ! カイトくん! いい顔!」と
「やはり! 大王!」
急に
「カイト……付いて来い! 良い物を見せてやる!」
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