4樹 サキュバス少女との恋路

「くそ!早くあの綾子とやらを…」

TS美少女を捉えて狂わして完全な女に変えないと…


雪の夢…


「だめです、手が震えます」


それは美白に清く舞い…


葉間はビクビクと痙攣発作が始まっていた。

視界がより朦朧としあの子の幻想がより濃くなるそして…


我が手に触れては儚き消える…


「くぅ!またあの夢が!」

あの白酒バイジュウの肌のあの子の幻覚が霞む。


「ねえ俊明ったらボクを置いてくな!」

まるで少女のようなその姿はぴょこぴょこと誰かを追いかけて繁華街の雑踏にまぎれる。


まさか彼が生きている?


「いいや何を言ってるのですかワシは?」

とうとうワシは逝かれてしまったのか?既に死亡したあの子の幻覚が瞳を追ってきている。

「ぅ…あともう少しで根を張れたのに!ワシは何をしてるんですか?」


霞んだ瞳が晴れると既に冬雪の少年の姿は消えていた。

「やはり幻覚ですか?」

再度やわらかスマホを握るも水妖変身少女たる綾子の反応が弱くなっている。

これは全てのTS美少女に反応し男の姿の時は操作すらできなくても断片を捉える事ができる。

だが何度、装置を探っても雪の夢たる存在は出てこなかった。


やはり幻覚そして綾子は


「遠のいたのですね」

夜刀浦渋谷の繁華街の人混みからやっと忠蛸クト公の銅像まで来るもまだあの女子水泳部の主将には追いつかない。

男の体力もあるせいか?清水亜弥たる格闘少年を素材に作られた女体ゆえ普通の女性より肉体が強化されているらしい。


「もうこうなったら誰でも良い!」

綾子は諦めた。なら他の性転換美少女を犯せば…


だがスマホたる操作装置には他のTS美少女は表示されていない。

「さっきから何をしているんですか?ワシは?」

だめだ、思考も指も震えています。


とその時であった


---病峰奴やんほぬ

「コンバンハーーーーーーーーーーーー!ハイーー!ミオンだよーーーーオ!みんな元気してるーーーウイエイーーーー!」

首を切断したのか?それとも麻薬焼酎缶でもぶち込んだのか?


当然だが首元には切断された形跡もなく翻訳機のような銀龍瞳飾りがなにやら細かく動いてる。

その隠し機器は細かい偽装が施されており宿木たる葉間でなかったら見逃している程の代物であった。


黄色すぎる声が葉間たる青年の耳を襲う!脳を死滅させるほどの殺人音にワシは耳を抑えた。


「あれはたしかアイドルの…」

それは最近流行りの夜刀浦渋谷のアイドルたる禍音澪カノンみおだった

銀龍と目をデザインされたロゴのTシャツを来たファンが禍音!禍音!澪ちゃん!!!!とオタ芸繰り出す様はまさしく信仰宗教の信者そのものである。


「ねえーーーーーテバあああああ!あんた高校生なのに老人みたいにして元気だしてーーーネエ何で無視スンノオーーーーーーーー!」


やめれ…

それと耳元で騒がないで下さい…

ナイア教授の大破より酷いですよ…


カン!・カン!・カン!カン!カン!カン!!!!!・・・カン!


だがただのアイドル歌手とは一線を超えており能楽のような韻を踏む様子から能打内閣とも言われ外国からもファンを持つ以外性も持ち合わしていた。

それはまるで竹取物語を連想すらしてしまう程であった。


「やんほぬ?」

いやさっき気味の悪い声が聞こえたような?紫がかった声は例えるならばバスタブに名伏し難いそう奇妙な人物が、それは上海のふくれ女教団のごとくであり、何か存在してはならないモノがブツブツ何かを堪能しているような得体の知れない声色で…


だめだ、そいつの名前を言うな!考えるな!

ナイア教授とその紫…


「くぅ…さっきので頭がつぶれ」

だからアイドルは嫌いなんだよ、あれは歌音でない禍々しい騒音…


とワシの意識は途絶えあのサキュバス少女との恋路の回想に眠る…


淫夢は踊る…


「すごいな、清じゃなかった糀タドコロは…」

糀は彼の同人ネームであり名前の由来は彼の悪友がエロゲーのヒロインから取ったと言っている。はっきりいって違っているが糀が良いというならばそれでワシは良い。


「もぉ今は清香て呼んでデシ」

木目の細かい肌は白酒のように美しい。

ちょっと馬鹿ぽい顔立ちが、そう女顔が引き立っている。


そうワシと糀で2人で同人サークルを立ち上げていた。

白昼夢…

それがサークル名であり彼は白昼淫夢と間違えて言っている。ようは端正で整った顔立ちのこの子はお馬鹿である。酷く幼げでありそれがまるで少女のようで可愛い。


それなのに

「すごいな完全に女になってるな…」

「やん、なのデシ」

葉間たる男子高校生ほどの若い男性の視線を耐えきれず少女はつい頬を染めて顔を逸らしてしまった。


「なら清香でいいですね」

そう糀いいや清香は女性化現象を発症しており完全な女性の肉体になっていたのだ!

「はいデシ…」


顔立ちは幼く背は低いのに首から下は成熟済み。

弾けるおっぱいにムチムチの太ももは他の女子より太くて色白でもう堪らん!

元々女みたいな姿なのに女になったゆえ魅力すぎる美少女に糀は変身してしまっていたのだ。


おまけに

「ごくり…おっと失礼しました」

その女になった肉体に清香は女子制服を着ているのだ。

肩までかかるブロンドヘアーに青い瞳が眩しく青色の女子制服がとても似合う金髪巨乳碧眼娘はエロゲから飛び出したような存在であり。

エロゲを知らないワシでさえもただただ魅了されるばかりであった。


「雨止まないデシね…」

「そうですね…」

おまけに雨に濡れたその姿はスケブラし放題であり彼女の女性下着姿ももうもう女の子として目覚めめいた姿はもうもうもうもうもうもう刺激的であった。


「信じられないが薬で女の子になったのですね?」

もし彼の双子の妹がいたと言った方が信じられる。と何回見てもそれを思う。

「はいデシ…」

薬を飲んだ理由。それは背が伸びる薬と騙されて服用したら女になったとかもまるでエロゲ的な展開だ。

そして放課後の学園脇のバス停ではワシとふたりっきりの危ないシチュになっている。


いけません。あぶない。あぶない。あぶない。あぶない。


この子さえいればワシは…

宿木葉間は権力も財力も博士としての地位もあり学園でもトップに近く君臨し教師ですら彼から論文を金!暴力!なんたら!で高額で買い取っている。

だがそれこそ彼にとっては事であり乾燥した老人的思考にはどうでもよく計算コンピューターのごとく淡々と乾いた学園生活を送っていた。


だが


雪の夢それは美白に清く舞い

我が手に触れては儚き消える


そんな彼に春が来る…


雪が降っていた…

白い白い雪が…


綺麗だと容姿を褒めたいが彼にとっては不快であり少しむっとする。

だが女装すれば可愛い

そう女騎士のコスした時は可愛く笑ってくれた。

うん女装が似合う…


そして今は完全な女の子に…


「この薬て人格も弄れるみたいなのデシ」

そう清香になっている間は可愛いと言われても嫌がるどころか嬉しくて堪らないらしい。

そんな自分にニコニコしている彼女を見ると葉間の老人的な思考が若返り姿ほどの男子高校生のようになってきた…


「普段から女装コスばっかりしてたですよね」

「もう…言わないでデシ」

元々そのケがあったんだと自ら認める性癖かんたらがもうもうツボである。

もしかしてこの姿が彼いいや彼女本来の本当の姿なのでは?


日を追うごとに清香は男に戻る薬の開発に非協力的になっていった。

そして綺麗な女の子になっている。


「ねえ?さっきからどこを見てるのデシか?」

恥じらっていたはずが男に見られる女性的興奮に従い積極的に博士的男子高校生を挑発にかかる。


にやりと笑み白い雪肌はより蒸気して口元には長めの犬歯がチラつく。

「やめなさい!そんな事したら男に戻れなくなりますよ!」

ワシの腕を白いく細い腕が掴むとそこにはクソデカリボンが傷を隠すように巻かれていた。


「いいデシよ、こっちが本来のアタクシなのデシ」

「おい、なにをするのですか!?」

「アタクシて病気だったの、魂と肉体が合わないから魂を治療したけど結局、人間の心は変えられなかったデシ」

「やめろ!きよかあああ!」


葉間は混乱した!ならあの糀は…


「薬で作られた嘘の自分、そうね異常を必死に隠してたデシそしてこの女の子の肉体で本当の自分に…アアン!」


気がついたららサキュバス少女を押し倒していた。そう既に興奮しきった事によりスカートから尻尾が生えており背中には悪魔の翼がヒクヒクしている。


この薬の効果は…

「ら、らめ、おかしくなるデシ!な?にゃおおお!尻尾はらめええええええええええ!」

そして尻尾を刺激してやると淫魔のツボを突かれたこの可愛い悪魔はピクピクと可憐に悶えより自身の淫魔の血をそう薬で暴かれた本性を濃くする。


そして元々男の娘ゆえ男性因子がつまった尻尾を勃起して淫魔のエキスをドクドクと放出すると彼女も絶頂を迎え

「アアン葉まあああぁあああ!すきすき!だいすきなのぉおおおデシ!お嫁さんにしてえええ!アン!アアン!い、いちゃうおおおお!」




ブツ!


「くぅ夢かいいや白昼夢ですか?」

いいや白昼淫夢だろうか?


そうだ糀と同人小説をネットで書いた時も淫夢の話であった。

セクシーなサキュバスが少年に淫夢を見せる淫乱邪悪な話であり。

だがだがネット上だろうか?モホモホな荒らしが湧いてモホ男優なネットスラングめく荒れていたのであった。


「実話ですと綾子はドヤ顔で言ってみます」

「あんな所にいたのですね」

なけなしの白昼夢を使いきってしまったですね。

次発作があった場合はワシはどうなるか?最悪は死、いいや…


「くだらん…」

つぎこそトドメと葉間はやわらかスマホを綾子にかざし完全に捉えたのであった。



□キャラ紹介

禍音澪カノンみお

「ハイーー!ミオンだよーーーーオ!みんな元気してるーーーウイエイーーーー!」

首を切断したのか?それとも麻薬焼酎缶でもぶち込んだのか?耳が痺れる殺人音声の使い手。ようは黄色いキンキン声。ファンは銀龍教徒と呼ばれ蔑まされているが能楽の文化的要素もあり能打内閣とも言われ海外からもファンが多い。早くコイツの翻訳機止めたい。

免罪符:嫉妬

属性:水銀

性格:エセ輝夜姫

夜刀浦渋谷の人気アイドルだか知らんが、なんたらが考えそうなエセキャラめいている。だが問題は福音とは正反対の禍音呼び起こす存在。

---病峰奴やんほぬ

福音は聖者を示すなら禍音は誰を示すのか?




□キャラ紹介

冬雪清香

「いいデシよ、こっちが本来のアタクシなのデシ」

「ねえ俊明ったらボクを置いてくな!」

免罪符:色欲

属性:冬雪

性格:白

端正だが幼がが酷く残る美貌の金髪少女。だけどどっかで見なかった君?!

淫魔化したり変身繊維に飲まれたりその他無限ループしてるとか素材になってる某男の娘。はよ俊明出せ!俊明出せ!


そして……また君が壊れるのか?!(あきれ顔)


いやいや破滅するのは今回主人公の葉間の方です…



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