第8話 異変
目が覚めた。「知らない天井だ…」有名なアニメのセリフを真似て呟いたあと少し恥ずかしくなった。「てか、まじでどこだよここ。」窓の外は暗い夜だ。「あ…」少しずつ思い出してきた。あの日…
いつも通り行きたくもない会社へ向かう途中、信号待ちをしていたら歩道に突っ込んできた車にはねられたんだ。…てことは生きてたんだ。ありがたいことに手足は全部ついてるし力も入る。頭もまあー思考できてるから大丈夫だろう…
てか、今何時だよ。仕事は!…あれだけ嫌いな仕事のことを1番に気にしてしまうところに悲しき社畜の習性を感じる。しかし、なんだか体はダルく、そして以外にも暖かくて心地のよいベッドがぐっと眠気を誘った。そしてまた、俺は深い眠りについた。
「あ、…」今度は陽射しで目が覚めた。なんだか一生分寝た気がする。それくらい体が軽く目が覚めた。「坂本さん目が覚めました!?」ちょうど巡回に来た看護師が俺に話し掛けてきた。そこから検査となにが起きたのか説明があった。
そこから代わる代わる人が来て説明やら検査をされたが要点まとめりゃ下記の通り。
まず、やっぱり俺は奴隷としてのお勤めを果たすために信号待ちをしていたら、居眠り運転の乗用車が突っ込んで来て跳ねられた。結構な事故だったらしいが幸い俺しか被害者はいなかった。しかし俺に外傷は殆どなく、かすり傷程度で済んだのだがなぜか昏睡状態になってしまったようだ。俺が神様から与えられた休日期間は7日間ということで7日間ぐっすりだったようだ。
そのあと検査として簡単な運動をしたり記憶の確認をした。ドラマなら記憶の1つも失うがそんなこともなく健康であった。
親や友人や同僚が代わる代わるお見舞いに来てとりとめない話して、そんな入院生活も終わり12月の末に俺は退院した。
…さあー退院だ。また、つまらない日常が始まる。
何でこのとき異変に気づかなかった。このときこの国がおかしくなってるいや、俺がおかしくなってるのか?とにかくここから少しづつ俺の運命が狂っていく。
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