「生きててくれよ」

Sometimes I feel very sad ときどき、とても悲しくなる

The Beach Boys - I Just Wasn’t Made for These Times


ときどき、とても悲しくなる。発作のように襲ってくる。給料日とかに。誰でもそうだと思っているけど、悲しみの波は一人で引き受けなければならない。昔のことを思い出して涙が出る、仕事中に。普通の家で育たなかったことが、今の身の上に一直線に繋がっているように見えて、昔のことはやり直せないから、今の身の上も必然で変えられないような重さが来る。でも、いいこともあって、今生きているから、善悪のわかるまともな人間になったから、と思える。こともある。

金がないのが苦しくて、先がないその日暮らしの理不尽に潰れそうな時、遠くで、会ったことのない人が「生きててくれよ」と言ってくれたことを頼みにする。その言葉はわたしたちに宛てた言葉だ。俺が近いうちに何とかする、がんばるから待っててくれ。投票の翌日、投票に行かない人が「何も変わらないね」と知った顔で言う(Fxxk)、困った政治状況を変えられる。政治と世の中を変えなくては、俺たちに目はない。政治を見ろ。人間に向けて語りかけている人間は、いる。嘘を聞きたくなくて政治に背を向けた時代を終わらせる。ぜんぶフェイクでぜんぶ嘘じゃない。聞き分ける能力が人間にはある。

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