第6話6月18日 1

彼女の誕生日、15日

なんかプレゼント買わなきゃ


考えても浮かんでこない

昔の自分だったら何あげてたかなぁ?

わからないからGoogleで調べてみた

花束、持って行くの恥ずかしい

アクセサリー、自分が気に入ったものしか使わない

いろいろ考えたが何も思いつかない


夜10時まで営業している大型ショッピングセンターへ


やはり目立つのは、洋服ばかり

話しやすそうな女性の店員さんがいたので、話しかけてみた

というか、身長が彼女と同じくらいだったので


「あの〜 洋服売ってる女の人が喜びそうなプレゼントってなんですか?」


「どんな人ですか?」


「身長はあなたくらいで、代官山で働いてます」


「もの凄い所で働いているんですね!」

「私にはその人に合うような物、選べません!」


この時、代官山で働くっていう事がどれだけ凄いのか理解していなかった


お礼を言って、とぼとぼと歩いていた

すると、さっきの店員さんが


「ジムに通っている方ならスポーツウェアなんかどうですか?」


そうか!

外に出る服じゃなければ大丈夫か!


なんだか咄嗟に部屋着が浮かんできた

その店員さんに

「部屋着っていうのはどうですかね?」


「良いと思いますよ」

「良ければ、一緒に探しましょうか?」


「お店は大丈夫なんですか?」


「もう遅いし、閉店まで10分しかないからお客来ないですから」


助かった〜


部屋着を扱っているお店へ


可愛いのは無理だろうな〜

実家暮らしだから露出も多いの無理だろうな〜

せめてコンビニに行けるような部屋着ないかな〜


選びました

店員さんも無難で良いと思いますよと


無難なんかい!


久しぶりに女性に買ったプレゼント

いつ以来だろう

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