第3話〟力

「今から模擬戦を開始する。ギルロとゼロ前にでろ」


「両者準備はいいか?」


「いつでも構わないよ」

ギルロは準備できているようだ。


「あぁ」

俺も返事をしておく。


「では、始め!!!!」


スタートと共にギルロは突っ込んできた。

横に跳び躱す。ギルロは狼人に変身する。

そしてまた突っ込んでくる。しかしさっきの倍以上のスピードがあった。俺はそれをかわしてゆく。

さてここまでに20秒かかった。あと10秒だ。

ギルロの動きはだいたいわかった。

観察は終わりにするか。俺のスピードが先ほどの50倍近くに上がった。

ギルロを殴る。殴る以外特別な事はしなくていい。ただ殴るだけ俺がやりにいく前ならよけれただろう。だが今の俺はやりにいっていた。殴ると同時にギルロは吹っ飛んでいった。


「グハ!」


そのまま等速直線運動並みに飛んでいく。

壁に当たるとその壁を砕き瓦礫と共に倒れた。


「そこまで!勝者ゼロ!!」


「うぉーーー!!!」「今の最後の見えたか」「いや、急に動いたらと思ったらギルロが飛んでいった」


この力は俺の異能の1つ身体強化だ。この異能は常時発動型だ。この身体強化には、超再生、腕力上昇、脚力上昇、五感感度上昇、反射神経上昇、身体硬度上昇、身体限界突破、血液上昇、集中力上昇などこの異能に内包されている能力を上げればきりがない、つまり身体に関する事は全て強化される異能だと思えばいい。まぁこれはオレの異能の1つだ。

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