6ページ目 最後の試練
とうとう最後のページになりました。
きっとこのページで、彼の運命が決まるのでしょう。
「どうか今度こそ彼に力を」
実はこの物語が最後のページまで行ったのは初めてではなかったのです。
「今度こそ彼ならやってくれる」
私が目を閉じて祈っていると、それは唐突に起こったのです。
「本が、 黒くなり始めましたね」
そうつぶやくと私は本を抱きしめました。
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