4ページ目 捕らわれの男の子

 数日がたちました。


 男の子の行動日記もだいぶページが増えてきました。


 あと残りページも2ページとなっています。


「この呪いもやっと解けるときがきたのですね」


 私の初恋の相手、相馬そうま君とはもうすぐあえるようです。


 でも、きっと彼は本に捕らわれるまでの出来事はきっと覚えていないでしょう。


「私への想いも無かったことになるのでしょうか」


 私は、星を眺めながらつぶやいた。


「お願い、どうかこの想いは無かったことにしないでください」

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