3ページ目 男の子side 相手の見えない好意
僕には昔恋した女の子がいた。
いたはずなんだ。
でも、誰だったか何で好きだったかは記憶にない。
ただあるのは「好きだった」っていう記憶だけ。
なにがあったのかわからないまま、ぽっかりと胸に穴のあいたような空虚感が僕を襲い続けていた。
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