第10話 宗教
ユウキ「でたー」
ハルト「でちゃったー」
澪夢「出ちゃいましたねー」
リズ「出ちゃったか―」
バアル「出ちゃったよ……」
墓守「出ちゃったねぇ」
浅桐「出たわー」
知流「出ちゃったじゃないよ」
問題:この中に神霊ではない人物が一人います。誰だ
ユウキ:パンドラの創造神兼魔術の神様
澪夢:子供の神様、祟神
リズ:水龍、リヴァイアサンの分け御霊
バアル:バアルゼブブの分け御霊
墓守:無貌の神の化身
浅桐:字斬り童子。軍神。
知流:コノハナチルヒメ。
正解:ハルト。
ハルト「仲間外れだぁああああああ」
ユウキ「でも俺も信仰されてないから」
ハルト「嘘つきぃいいい魔術師が崇めてるの知ってるぞ?!」
ユウキ「でもなぁ、崇めてる神が俺だって、あいつら知らないし?」
バアル「リズも私も、宗教というほど信仰されてないし? この世界じゃ」
知流「あたしもそうだねぇ。ここではさほど信仰されてないよ」
墓守「私ハ元カラ信仰トハ無関係ダネ」
リズ「お姉ちゃんそういう存在じゃないものねー。ここじゃ、澪夢と浅桐くらいじゃないの? 明確に信仰されてるのって」
澪夢「私も言うほどですよ? 都市伝説レベルですって」
ハルト「なんでこう、-八番街-って神霊がこうも多いのさ」
ユウキ「まぁ、そういう構造の-街-だしね」
ハルト「?」
ユウキ「まぁ、ここに集まってる中で、信仰されてる神って浅桐だけだけど。そもそもアルヴェリア王国はどの神をメインで祭ってるのか謎だよな」
澪夢「まぁ、こう、この宗教がメインですってないですよね。一応国王っていうか、女王を祭る女神教が主流のはずですけど、-街-によって特色がありますよねー」
ユウキ「降誕祭とか、国民の祝日にされてるけど……あれ、宗教行事なの?」
澪夢「神で王ですから、微妙なところかと」
ユウキ「つか、首都ですら女神教とキリスト教で二分してるしなぁ」
澪夢「それ言っちゃうと-八番街-なんて仏教、神道、と女神教、浅桐、キリストもカトリックにプロテスタント……二分どころじゃないですよ」
ハルト「つか、浅桐って、宗教的にはどうなの」
浅桐「俺、この世界由来の神なんで、神道でもなければ仏教でもないんだなー」
ハルト「ややこし」
ユウキ「ま、魔術師はみんな俺と知らずに俺を信仰してるし、そう思うと宗教ってなんだ? って話だよな」
澪夢「貴方のそれって信仰とは違いますよね」
ユウキ「言っちゃえばシステムの一つだしねー。俺を仲介しないと魔術の一つもできない魔術師どもプギャー」
澪夢「またそうやって火にガソリン投下する……」
(追記)
ユウキ「わりとテコ入れしたなあ、作者」
作者「いやあ、いろいろ書いてると、ねえ?特に宗教は」
ユウキ「むふふ」
作者「んま、改変した宗教事情を改めて。まずは世界宗教だね。うん。魔導教だね」
ユウキ「フェンファーゲンが聖地の魔術師の為の宗教だな。開祖は初代教皇。今は建前的には4648代目教皇ってことになってるな」
澪夢「世界宗教なので全世界各地に支部があり、どの町でも祈堂があります。もちろんアルヴェリアにもありますが、アルヴェリアは女神教や他の宗教も強いので、郊外に追いやられている場合もありますね。」
ユウキ「逆にフェンファーゲンは国家として魔導教を信仰している。アルヴェリアの信者は全体の4割強程度だが、フェンファーゲンは9割教が魔導教信徒だ。本部は〈10番枝〉コクマトだが、一番豪華な教堂は〈一番枝〉ケテルにある」
澪夢「コクマトに本部があるのは、〈一番街〉にはハイエルフと一部のエルフしか入れないためですね」
ユウキ「ケテル自体には奴隷とか許可された他種族も一応入れるんだがな。ケテルの教堂にはまぢでハイエルフしか入れない。俺も入れない」
澪夢「まじです?」
ユウキ「ハイエルフじゃないもん」
澪夢「呆れた」
ユウキ「まあ、あそこは風土からして、ね」
澪夢「一応、女神教は世界宗教ではありません。勢力的には魔導教ともタメはれるんですが、何分アルヴェリアでしか信仰されてないんですよね」
ユウキ「そういう意味では魔導教一強だよな。宗教は」
澪夢「ですね。ウチみたいに宗教の自由説いてる国じゃないですしねー。他は」
ユウキ「ん? ペクダ・バザードは違うのか」
澪夢「あそこは鋼鉄教のテイトリーですよ」
ユウキ「あー、、、ドワーフが鍛冶ばかと揶揄られる原因、、、」
澪夢「んまあ、旧暦の遺物を信仰しているだけといえば、そうなんですがねえ、、、」
ユウキ「つか、俺自身把握できてないんだがさ」
澪「なんです?」
ユウキ「魔導教ってペクダバザードでも信仰されているのか?」
澪夢「まあ、あそこはあそこで7割8割鋼鉄教ですからねえ。でも、居ないわけじゃないですよ」
ユウキ「まじでか」
澪夢「魔導教の教堂もありますよ?」
ユウキ「へーーーーーーーーー」
澪夢「なんで知らないんですか」
ユウキ「いや、地下にもありそうな気配はあるんだが、、、ほら、俺仕組みとしてはほぼオートマティックにしてるし、、、(ごにょごにょ)」
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