第8話 魔物について

ユウキ「基本的に、この世界の魔物は総じてシステムの優樹が生んだものである。これが前提な」

ハルト「そうなの?」

ユウキ「そうなの。で、特徴は大まかに『知性はなく、本能で行動し、目につく生物を襲う。狂暴性が高く、物理攻撃を無効化し、魔術攻撃も減衰する性質がある』ってところかな」

ハルト「動物型の魔物は剣で刺せば死ぬんですが」

ユウキ「そういう下級魔物は、動物に憑依して進化した口だから、動物の型にひっぱられて物理攻撃も効くようになってるの。人魚型とかクラゲ型とか見て見ろよ。重火器効かねーぞ」

ハルト「なるほど」

ユウキ「生みの親に近ければ近いほど、実力は強くなるけど、意識という面ではほどんどないな。一番厄介な龍型やタツノオトシゴ型でも、喋るやついないし」

ハルト「タツノオトシゴ型とか見たことないんだけど、どんなのなの?」

ユウキ「えー、見た目は巨大なタツノオトシゴ。だけど、こう……黒くてブヨブヨした、ヘドロみたいなものが詰まってるような見た目。結構グロい」

ハルト「うへぇ……」

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