第7話 -街-以外の居住区
澪夢「この世界に! -街-と〈坑道〉と!≪枝≫以外に! 居住区は! 存在しません!!!」
ハルト「そうなの?」
ユウキ「残念ながら。そもそも、物理と魔法の複合結界が組めない国は早々に滅んだ。んで、小規模な部落や村落を放置するほど魔物も甘くないんだよ」
澪夢「寧ろ、今現在三国残ってることが奇跡ですし、-街-も十三か所すべて健在なのも異様な幸運ですからね」
ユウキ「ぶっちゃけ、-十二番街-と-十三番街-は最後まで残ってるだろうけど。あと-八番街-が落ちたら他の-街-は陥落秒読みだろうね」
澪夢「スライム型さえどうにかなれば小規模集落も生き延びれると思うんですけどね」
ユウキ「それが最大にして最難関。片手で数えれるくらいだろそんな人材。居たら破格の待遇で引き込むわ。ウチに」
澪夢「ですよね。言い値で飲みます」
ハルト「そんなに……?」
澪夢「ウチもあっぷあっぷなんですよ。実は」
ユウキ「そしてこの-街-が落ちたら、アルヴェリアは消滅するからな」
ハルト「そこまで重要なの? この-街-」
澪夢「重要なんですよ」
ユウキ「まぁ、ある意味トカゲのしっぽ切りというか。囮っていうか、撒き餌っていうか……魔物はこの-街-に来やすいようにしてるのよ」
ハルト「へ?」
ユウキ「……そこらへんはまた今度(にっこり)」
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